デジタルアート収蔵サービス「Fantico」運営、Animoca Brandsから資金調達——インド向けメタバース構築へ

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Fantico CEO の Abhayanand Singh 氏
Image credit: Vistas Media Acquisition Company

プレミアムライセンスデジタルコレクタブルプラットフォーム「Fantico」は、香港に拠点を置くテックユニコーン Animoca Brands から非公開のラウンドで資金調達した。調達金額には明らかにされていない。

このラウンドには、シンガポール銀行のテクノプレナー分野責任者兼市場責任者(南アジア・中東担当)の Hemant Tucker 氏などの個人も参加している。

今回調達した資金は、クリエイター、デザイナー、開発者のためのプラットフォームの構築のほか、愛好家が自前のメタバースをローンチしたり、NFT 資産を作成したり、事前定義された世界要素にアクセスできるようにしたりするのに使用される予定だ。

Fantico は、インド市場向けに有名な映画、アーティスト、ミュージシャン、スポーツなどのデジタルコレクティブル・プラットフォームを提供している。シンガポールに拠点を置く総合メディア・エンターテインメント企業 Vistas Media Capital の出資先で、VistaVerse と呼ばれる独自のメタバースを構築している。

VistaVerse は、仮想土地、ブロックチェーンゲーム、キュレーションされたユーザ生成の体験、NFT マーケットプレイスで構成されている。インドのトップセレブリティによるものを含む、プレミアムなキュレーションされた体験で、今後数ヶ月のうちにローンチされる予定だ。

マーケットプレイスはすでに開設されており、仮想通貨と非仮想通貨の両方のユーザベースに焦点を当て、両方のセグメントの興味をそそるようなマーキーアイテムを用意している。このメタバース企業は、映画、音楽、ゲームなどの親会社のコンテンツを活用し、体験第一のアプローチを構築する予定だ。

Vistas Media Capital の最高戦略責任者 Dhruv Saxena 氏は、次のように述べている。

Web3.0 と GameFi の魅力を活かして、この分野の初心者に親近感を持ってもらい、責任を持ってこれを構築していきたい。

Animoca Brandsの執行会長兼共同創業者 Yat Siu 氏は、次のようにコメントしている。

我々の目標は、文化的に多様で包括的なオープンなメタバースを作ることだ。Vistas Media Capital とそのポートフォリオ企業が築いたレガシーで武装した Fantico は、より広範なメタバースエコシステムを豊かにする豊富なインド文化を活用できるだろう。

Vistas Media Capital は、シンガポールを拠点とするコンテンツメディアとエンターテインメントの投資持株会社だ。主な事業は、インド(複数言語)からハリウッドまでの映画やシリーズのコンテンツ制作と配給、アニメーションと VFX、ゲーム、メディアテクノロジー、OTT プラットフォーム、ライブエンターテイメントイベント、デジタルメディアマーケティングなどだ。

【via e27】 @E27co

【原文】

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