中国の共同購入サイト「Dianping(大衆点評)」のCEOが語る、共同購入の魅力とモバイル戦略について

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

中国の共同購入サイトMeituan(大衆点評)の7月の売上は5,000万人民元だったそうだ。中国の共同購入のマーケットリサーチ会社Tuan800(団800)によると、取引数ではDianpingTuanはMeituan(美団)のすぐ後につけている。生活サービスに関するソーシャル評価サイト「Dianping」の共同購入事業は勢いよく成長したものの、彼らは市場を異なる角度から捉えているようだ。

共同購入限定サイトではなく、ワンストップサービスプラットフォーム

DianpingのCEOであるZhang Tao(張涛)氏によると、「地元の生活サービスという分野では、更新情報、最大値引き、高品質なサービスは密接に関連しています」と語る。共同購入をこれら3要素と分離して独立したビジネスとして運営することはできないし、またされるべきではない。また、そうすることは危険だ、と。

彼の理論によると、情報を見つけること、クーポンと割引を提供すること、そして柔軟で満足度の高いサービスを提供することの3つの基本ニーズを、売り手とユーザは共有しているという。彼は、共同購入はユーザにクーポンを提供する手段のひとつに過ぎないと考えている。クーポン、割引、払い戻し、ポイントサービスなどの手段があるが、彼の考えでは共同購入以上に魅力的なものはないようだ。「このサービスの本質的価値はマーケティングです。消費者は売り手をよく知らなくてもキャンペーンセールを購入するかもしれず、また売り手にとっても共同購入は最高のキャンペーンです」。

Dianping氏はワンストップサービスのプラットフォームになるというアイディアに関心が高い。両サイドのニーズを同時に満たすことで、ユーザエクスペリエンスを保証でき、同時に消費者と売り手の健全な相互コミュニケーションを確立できる。ビジネスモデルとしては、Dianpingは共同購入サービスから手数料を取得し、売り手から広告収入も入る。

Dianpingのモバイル戦略

「中国でスマートフォン人気が高まってきた今、モバイルにカスタマイズされたサービスへの需要が確実に増えるでしょう」。Zhang氏はロケーション認識やモバイル画像、音声メッセージが秘める新しい可能性に興味を示す。しかし、その限界も感じている。「ユーザがモバイル上で『一大決心』をするのは難しいでしょう。例えば、学問的なデータベース検索や高級サービスの購入、購入を決めるまで価格比較を徹底的に行うようなものなどです」。そのため、Dianpingはモバイルでは「評価」と「コメント」機能に重点的に取り組む予定だ。

Dianpingは順調だと楽観的に語ったZhang氏。過去2年間、同社のモバイルと共同購入ビジネスはあまり利益を生んでいないが、人気の評価プラットフォームの構造は強固なものとなった。情報、プロモーション、サービスの連携によって、同社は共同購入領域で良いポジションを確保しているし、1年後には利益を生み始めるとZhang氏は確信している。

【via Technode】 @technodechina

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