マネーフォワード、ナレッジラボに約2億円を出資しグループ会社化——会計クラウド+経営分析クラウドで、中小企業の収益向上を支援

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左から:ナレッジラボ代表取締役の国見英嗣氏、マネーフォワード代表取締役社長 CEO の辻庸介氏
Image credit: Masaru Ikeda

会計 SaaS 提供のマネーフォワード(東証:3994)は5日、都内で記者会見を開き、経営分析クラウド「Manageboard(マネージボード)」を提供するナレッジラボに約2億円を出資し、グループ会社化すると発表した。マネーフォワードによるナレッジラボの株式持分は51%。今回のグループ会社化を通じて、マネーフォワードは、中小企業の収益向上実現を目的とした事業領域の拡大、会計事務所へのツールやノウハウ提供、両社でビジョンの実現をさらに推進したいとしている。

今年1月にローンチした Manageboard は、主な機能として、予算実績分析(予実分析)、キャッシュフロー予測、AI 監査(仕訳・試算表チェック機能)を提供するクラウドサービス(ただし、AI 監査機能は今夏リリース予定)。中小企業にありがちな非効率な会計業務、会計知識の不足、不十分な予実管理といった問題について、マネーフォワードではMF クラウドユーザをはじめとする中小企業に対し Manageboard を提供、中小企業の収益向上にコミットするとしている。

会計クラウドサービスによる中小企業向けの経営管理・経営支援サービスとしては、今週 freee が予算・実績管理機能(予実管理)サービスの提供を発表している。一方、マネーフォワードは昨年8月の上場以降、マネーフォワードは新事業の構築に積極的だ。9月にはモバイル貯金アプリの「しらたま」をリリース、11月にはクラウド型自動記帳サービス「STREAMED」を提供するクラビス買収している。またそれ以前にも、昨年6月に企業間後払い決済サービス提供に向けた子会社「MF KESSAI」を設立している。

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