小売をテクノロジーで変革する国内スタートアップ4社【EY Innovative Startup 2017】

THE BRIDGE編集部 by THE BRIDGE編集部 on 2017.2.27

こちらは会員企業「新日本有限責任監査法人EY新日本クリエーション株式会社」からのお知らせとなります。

イノベーションを推進するスタートアップ企業を表彰!

EY Innovative Startup は今後著しい成長が見込める「ホットトレンド分野」においてイノベーションを起こそうとするスタートアップ企業を表彰する制度です。(全8分野のまとめはこちら)本稿では今回受賞した27社・8分野から「Retail 分野」受賞企業をご紹介いたします。(50音順/敬称略)

株式会社アグリゲート

農産物の仕入から卸売までを一貫して行う「旬八青果店」を運営。仕入れ先としては5つの市場、約100社の産直契約、自社農場の3つのチャネルをもち、場合によっては産直契約先への作付け依頼や農家を雇用するなど複合的に活用している。

約3兆円規模の農業生産額のうち約30%の9000億円程度が廃棄処分となり、1/10評価としても約900億円もの青果が廃棄となっている規格外商品に注目。この規格外商品を仕入れて自社運営の店舗やオンラインで販売することで、消費者は良い商品を安く入手でき、生産者は収入アップとなる仕組みを展開。また地域フェアの提案や旬八キッチンとのコラボなどを自治体へ提案するコンサルティングも提供している。卸しに関しては、自社の旬八青果店のみではなく他の飲食店に卸すことも検討中。

将来的には教育事業の各種講座と連携してその受講生や食の有資格、日本でキャリアを積みたい外国人などを教育して地方の生産法人や都市の飲食店などへ紹介していく人材事業も視野に入れている。

卸売市場からの仕入れの難しさとアナログ管理が参入障壁となっている分野で、規格外商品や物流に至るまで様々な知識が必要となるため、新規参入のハードルは高く、この分野への初進出企業ということで注目度も上がっている。

株式会社エアークローゼット

女性向けの新感覚オンライン・ファッションレンタルサービス「airCloset」を展開。ユーザーがサイズや好みをオンライン上で登録すると、100名以上のプロのスタイリストが自身のスキル・実績をもとに、過去の知見や最新ファッショントレンドを踏まえて選んだ3着が専用ボックスで届く仕組み。月額課金制サービスでプランは2種類あり、ライトプランは月1回、レギュラープランは好きなだけ洋服をレンタルが可能。返却期限はなく気に入った洋服であれば好きな期間だけレンタルが可能で、その洋服を割安価格で購入もできる。

個々の洋服にIDを付与して商品管理し、個別管理された洋服とユーザーアンケートの結果をもとに蓄積したデータ(好みの洋服のカテゴリーや着心地、色、サイズなどの嗜好性に関するデータ)を組み合わせて分析。100人以上のプロのスタイリストによる洋服の選定状況と「ビックデータ× AI」による最新ファッショントレンド等をキャッチアップし、より最適化したサービスの提供を目指している点が他にない強みとなっている。

人間が生きていく上で必要となる「衣・食・住」の「衣」に着目した「シェアリングエコノミー× IT サービス」で、この分野に関してはパイオニア的存在。いち早くアパレルメーカーとの取引関係を構築し300以上のブランドで約10万点の洋服を取り揃えている点においても優位性を感じられた。

株式会社ファームシップ

先端農業技術、中でも植物工場技術を強みとしており、植物工場のオペレーターモデルという従来にはないビジネスモデルを確立しているアグリテックカンパニー。

先端農業技術・植物工場技術を武器に、先端農業開発事業として完全人工光型植物工場の多拠点展開を進めている。流通事業では独自の流通チャネルを活用して農作品を販売。人材事業では世界初となる完全人工光型植物工場を活用した、農業人材開発プログラムを提供する研修事業や業務受託事業を行っている。

農業そのものの文化的な要素や、植物工場の初期投資が10億円程度となる点など参入障壁は高く、ハードメーカーの異業種参入が主であることから、他の植物工場事業者とは補完関係になる。

ソフト技術に優位性があり農産物流通面でも独自の販売チャネルを保有していることから「生産力×流通力」が独自の優位性となっている。主なビジネスモデルは、農業資材販売、コンサルティング、及びシステムライセンス、野菜販売収入など。

プラネット・テーブル株式会社

同社が展開する「SEND」は「農産物版Amazon」ともいえる農産物の流通支援プラットフォーム。生産者は収穫後まとめて発送するのみで、SENDのセンターで小分け・自社配送を行うモデル。生産者が出荷するにあたり大きな負荷となっていた「規格の排除」「梱包作業の省力化」「収穫前の取引成立による出荷・価格の安定化」を実現した。

ビッグデータを用いて保管のきかない農作物の需要を予測し、滞留時間やロスなく最短で需要者に分配する仕組みを構築している。また需要者は都心部の高級レストランに特化し、今後需要が伸びる食材情報を集約。その需要情報を生産者にフィードバックすることで生産者がより収益の高い作物へ切り替えできるよう支援している。

サービスローンチ後1年半でレストラン2000軒弱、生産者3700軒を集める急成長を見せている。登録料は無料で農産物販売額の売上収益がビジネスモデルになっている。

また「SEASONS!」は、生産者とバイヤーの直接商談・取引管理ツールで、生産者とバイヤーのマッチングから見積取得、取引から精算までをワンストップで提供するサービス。登録料・利用料は無料で、成立取引額に対する一定の利用手数料を収受する仕組み。トマト1つから送料無料で届ける高効率配送を実現しており、東京都心部で圧倒的なドミナントを形成している。現在は生鮮物以外の配送依頼等もあり、事業会社とのパートナーシップも拡大中。

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