【企画】クラウド電話APIを活用したネット家電の未来とは

by PR TIMES編集部 PR TIMES編集部 on 2012.10.19

インターネット経由で家電に電話の機能を付けるーーなんだか文字だけ追いかけると騙し絵を見せられているような感覚に陥るが、こんなことを考えているネット家電のスタートアップがいる。岩淵技術商事の執行役員、岡島康憲氏はクラウド電話API「boundio」(以下、クラウド電話API)を振動モジュールと組み合わせ、振動を検知して電話をかける試作機を開発した。

クラウド電話APIを活用したサービスをご紹介する本企画の三回目は電話とネット家電をテーマに、岡島氏に試作機を通じて見えてきた可能性について語ってもらった。

ネット家電の未来

家電には開発するという視点で大きく分けて二つあります。ひとつはモジュールを組み合わせれば作れそうなもの。例えばベンチャーのCerevoが開発しているCerevoCamのような体験性を実現するカメラやテレビなんかもそうです。これはベンチャーでもなんとかすれば手が出せるかもしれない。

もうひとつが洗濯機やカード型の電卓。何年も設計開発してノウハウを蓄積させているようなもので、これをゼロからベンチャーが開発するというのはちょっとしんどい。どれだけすごいことを考えていても、電子レンジはやっぱり難しいんです。

一方で改善・改革すべきポイントがあることも事実です。冷蔵庫を次に進化させるアイデアはある、しかし開発ハードルの高さから手が出せない。こういう状況を打開することで未来が開けるのではないでしょうか。

基板を肴にネット家電の話題に華を咲かせるCerevo代表取締役の岩佐琢磨氏(写真左)と岩淵技術商事執行役員の岡島康憲氏(写真右)。ちなみに岩佐氏はASUSを高く評価している。

白物家電をネットに繋げる

今、パナソニックがスマートフォンと家電を繋げるというキャンペーンをやってますよね。これに限らず、ここはまだまだ考える余地があると思っています。クラウド電話APIを活用して試作した振動センサーを、例えばコインランドリーに取り付けると洗濯が終わった段階で、振動を感知して完了を教えてくれる。余計な開発は必要ありません。

従来の白物家電の中に手を入れるのではなく、フィジカルに、もうガムテープでいいです、貼り付けちゃえばいいんです。そういうレベルでニーズを測り、さらに音や温度など、考え進めることで新しいステップが踏めるのではないでしょうか。

ネット家電ベンチャーに与えられた使命は二つあると思ってるんですね。ひとつはモジュールを組み合わせ、新しい体験性を持った完成品を提供し、新たな市場を創造すること。もうひとつは試作(プロトタイピング)を通じて、従来家電にネットに繋がるアイデアを提案し、可能性を具体的に提示することです。

電話の再発見「今でなければ意味がない」

クラウド架電(電話をかける)振動モジュールを試作して感じたことなんですが、電話ってスゴイんですね。誰もが1人ひとつは番号を持っているし、老若男女誰でも使える。リアクションも返しやすいし、安価な通信手段です。ネットに依存しているとついついメールやTwitterを思い出しがちですが、誰もが使えないという点を見落とすことは多いです。

電話のメリットは鳴らし続けることができることです。振動モジュールでは侵入者の検知というストーリーを想定して試作しましたが、メールを見落として侵入を許すなんてことはありえません。電話であればたとえバイブレーションだったとしても鳴らし続けることができる。音が鳴れば緊急性も高められます。こういう「今でなければ意味がない」という状況に最適と再認識しました。

振動検知モジュールにクラウド電話APIを組み合わせた試作機

クラウド電話API「boundio」を使ったビジネスモデルはやはりB2B

クラウド電話API「boundio」は一回のコールで事業者側に課金がかかります。なのでユーザーがバンバン電話をかけるようなサービス設計であればユーザーへの課金が問題になるでしょう。おそらく考えやすいのはB2BやB2G(行政)で、ソリューションとして提案、月額課金などに含めるのがいいでしょうね。

振動モジュールで使ったような侵入検知や通知であれば、かかる回数はそこまで多くないでしょうし月額の利用料金に含められる範囲になると思います。

家電と電話の未来を探るワークショップを開催

クラウド電話APIに最近追加された機能にプッシュがあるんですね。音声を聞いてプッシュするとAPIで拾ってくれる。例えば電子レンジから「デキマシタ」って電話がかかってきて1番をプッシュするともう少し温めてくれる。誰が使うか全くわかりませんが、こういうこともできるかもしれません。ルンバから掃除完了の電話とかかかってくる未来もなかなか味わい深いです。

このインターフェースを考えるワークショップなんかは未来が広がって楽しそうですね。

(企画/協力:KDDIウェブコミュニケーションズ「boundio」)

(取材ライター:kigoyama)

10月末に予定しているクラウド電話APIとネット家電ワークショップに参加を希望される方は下記の問い合わせフォームからお申し込みをお願いします。詳しいイベント情報は後日募集記事として公開する際にお知らせさせて頂きます。

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