力触覚を伝える「リアルハプティクス」技術、産業化へ向け資金調達

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「リアルハプティクス」を社会に届けるモーションリブ株式会社、第三者割当増資を実施

慶應義塾大学発ベンチャーとして、同大学ハプティクス研究センターの保有する、「力触覚を機械にもたらし、伝送する技術」であるリアルハプティクス技術の産業界への実装を目指して立ち上げたモーションリブ株式会社(本社神奈川県川崎市 代表取締役CEO:溝口貴弘)はこの度、慶應イノベーション・イニシアティブを引受先とする第三者割当増資を実施したことをお知らせいたします。
モーションリブ株式会社では本増資をもとに、リアルハプティクス技術を容易に搭載するためのチップを提供する体制を年内に立ち上げる予定です。
【引受先の概要】

慶應イノベーション・イニシアティブ
本社:東京都港区三田1-4-28
代表取締役社長:山岸広太郎

【実施背景と目的】

モーションリブ株式会社は、慶應義塾大学のハプティクス研究センターで研究を進めてきたリアルハプティクス技術が産業化のフェーズを迎えたため、本技術の産業界への実装を早期に実現させるために設立したベンチャーです。同研究センターでは、次世代の社会をより豊かで明るく繁栄させるために、機械が人を優しく支援し、人と機械が協働する未来を作る事を目指してこれまで研究開発を推進して来ました。

普段生活する上ではあまり意識しませんが、私たちはものに触る/握る/持つとき、力加減を絶え間なく行っています。 これは “力触覚” という生物の根源的な感覚であり、物理的なインタラクションを伴う作業には欠かせない能力です。 機械が人間の生活空間で協働するためには、機械も力触覚を備え、人間のようにときには力強くときには柔らかく触る機能が必要です。

人口減や高齢化が進むことでおとずれる超成熟社会において、人手不足は重要な社会的問題です。今回の増資は、リアルハプティクス技術により、機械に優しい力加減を備え人間と同じ力触覚を持たせられるようになることが、人手不足を解決する有効な手段になりうるとして、技術の社会的意義を評価され実施に至りました。

今後弊社では、本資金によりリアルハプティクス技術の社会実装をさらに加速していきます。

【モーションリブ株式会社について】

モーションリブ株式会社は、力触覚を伝送し、機械が力触覚を自在にコントロールするために必要なリアルハプティクス技術について、有効に活用するための研究開発から、実際に本技術を機械へ実際するための力触覚制御キーデバイスの製造販売まで行う慶應義塾大学発のベンチャーです。

弊社は、今まで慶應義塾大学ハプティクス研究センターが開発をしてきた、機械に力触覚を簡単に実装するためのキーデバイスであるABC-COREを製造・販売する体制を年内に立ち上げます。

ABC-COREを搭載することで、力触覚技術を持った機械を容易に作る事ができ、力触覚の制御や力触覚の伝送を行うことができます。ABC-COREは、本技術の研究開発を進める慶應義塾大学ハプティクス研究センター主催のハプティクス協議会へ参画している企業に対して、当面は提供してまいります。

ハプティクス研究センターでは、既に10社以上の企業と本技術をもとにした共同研究開発を進めており、早ければ今年度以内に数社の実用化が見込まれています。また、本技術の応用が可能なロボットの市場総額は2035年には35兆円にまで拡大することが予測されています。
モーションリブ株式会社では今後、ABC-COREの提供の他、リアルハプティクス技術を有効に活用するための設計開発コンサルティングなどの事業展開を行っていく予定です。

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