Dr. WalletのBearTailが凸版印刷と提携、撮影したレシート写真からマーケティングデータの分析が可能に

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レシート撮影によるクラウド家計簿アプリ「Dr. Wallet(ドクターウォレット)」で知られる  BearTail は19日、凸版印刷と提携し、レシートを使ったマーケティング活動を支援するサービスを提供を開始した。このサービスは、凸版印刷のウェブキャンペーンシステム「Cam!labo(キャンラボ)」と一機能として位置付けされ、「Cam!labo レシート分析」のサービス名で提供される。

マーケティングデータの集積や分析を意図して、消費者向けの商品を販売する企業はさまざまな広告・賞品提供のキャンペーンを展開している。商品を購入したことの証明として、一昔前であれば、商品パッケージの一部をハガキなどに貼付して送る方法が主流だったが、最近では、商品購入時のレシートをスマホのカメラで撮影、そのままモバイルでキャンペーンに応募できるケースが増えてきた。

このような方法では、消費者はハガキを購入したり、宛先を書いたりする手間が無くなるのに加え、企業はレシートの情報により従来より詳しいマーケティングデータが集積できるようになる。しかし、消費者から送られてくるレシートの写真は画像情報であるため、企業はそのままでは統計データとして有効活用することができない。レシートの画像情報を統計データに変換する作業は OCR などでは難しい一方、企業が人を使って処理するにはコストがかかり過ぎてしまう。

BearTail ではかねてより、自社開発エンジンとクラウドソーシングにより、撮影された写真から 99.98% の正確性でレシートを入力処理するしくみをクラウド家計簿アプリ「Dr. Wallet」で確立しており、この機能の一部を凸版印刷に開放し「Cam!labo」と連携させることで、企業はレシートを活用した安価で効果的なキャンペーンを展開できるようになる。

凸版印刷は、「Cam!labo レシート分析」により2015年度で3億円の売上を見込んでいる。

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