翻訳クラウドソーシングのGengo、業界大手のライオンブリッジが子会社化

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翻訳クラウドソーシングプラットフォームを展開する Gengo は17日、アメリカ・マサチューセッツを本拠とする Lionbridge Technologies の完全子会社となったことを発表した。買収額などは明らかにされていない。

Gengo は2009年、Robert Laing 氏と Matthew Romaine 氏が共同創業。当初は Laing 氏が CEO を務めていたが、2015年から Romaine 氏がそのポジションを引き継いでいる。これまでに Atomico、Intel Capital、500 Startups などから総額で約2,600万米ドル以上を調達している。

Lionbridge Technologies は1996年に創業、世界27ヵ国で翻訳やローカリゼーションを提供している。1999年に NASDAQ に上場したが、2017年に PE 大手の H.I.G. Capital に3.6億米ドルで買収された。H.I.G. Capital が Lionbridge を買収して以降、Gengo は Lionbridge にとっての初めての買収案件となる。

Lionbridge は Gengo を子会社後、Gengo のメンバーを迎え入れ Gengo を共同でマネジメントするとしている。Lionbridge から取締役が派遣されるみられるが、ボードメンバーの顔ぶれなどについては明らかになっていない。

Gengo は2018年から、これまでのサービスを活用した自然言語処理の AI 開発に必要な学習データプラットフォーム「GengoAI」を開始している。GengoAI の存在により、Lionbridge が進める機械学習やコンテンツ関連市場でもポジション強化にも役立つとしている。

ほぼ同時期に創業した「Conyac」を運営するエニドアが、2016年8月に約14億円でロゼッタに買収されている。一方、韓国発の翻訳テクノロジースタートアップ Flitto は2017年にコロプラネクストから資金を調達、日本市場への参入を図っている。

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via PR TIMES
via Lionbridge Technologies

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