ビットコイン取引所「bitbank」を運営するビットバンク、ポイントサイト運営のセレスから8.5億円を調達し持分法適用会社に

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ビットコイン取引所「bitbank.cc」やブロックチェーン関連のニュースメディア「BTC ニュース」を運営するビットバンクは12日、ポイントサイト運営大手のセレス(東証:3696)と資本業務提携を行ったことを明らかにした。ビットバンクが調達した資金は8.5億円。

この提携により、両社はスマートフォン顧客への新たな仮想通貨サービスの提供を通じ、仮想通貨・ブロックチェーン技術を活用したトークン・エコノミー(非現金決済社会)の実現に向けて共同で事業展開していくとしている。

セレスは2015年12月にも、スマートフォン向けポイントサイト「モッピー」とビットコインとの交換を可能にするため、ビットバンクに対して出資しており、この際はセレスの株価がストップ高を記録している(この際の出資額は明らかになっていない)。

今回の出資を受けて、セレスはビットバンク CEO 廣末紀之氏に次ぐ二位株主(29.9%)となり、ビットバンクはセレスの持分法適用会社となる。また、セレス代表取締役社長の都木聡氏が、ビットバンクの取締役に就任する予定だ。

<以下、7月12日19時追加>

セレスはこれまでに、bitFlyer、Coincheck、Orb などビットコインやブロックチェーン関連のスタートアップに対して、積極的に投資を行なっている。

ビットバンク代表取締役である廣末紀之氏とセレス代表取締役の都木聡氏とは、同じ野村證券の出身であり、廣末氏が GMO インターネットの常務取締役、都木氏がサイバーエージェントの社長室長を経験するなど共に似た経歴の持ち主だ。廣末氏によれば、インターネットや金融業界を経験してきたことからも、互いに事業に対する思想が近く今回の調達に至ったのだという。

廣末氏は THE BRIDGE の取材に対し、ビットコイン取引所なども運営しながら、仮想通貨の機能を多面的に引き出すべく、マイクロファイナンスや個人のための資金調達手段の提供などにも積極的に挑戦していきたいと語ってくれた。

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