XR・ブレインテック事業のハコスコ、大日本印刷が買収

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Image credit: DNP, Hacosco

XR(Extended Reality)スタートアップのハコスコが、大日本印刷(DNP、東証:7912)に買収されたことが明らかになった。大日本印刷がハコスコの株式51%を取得しグループ会社化した。取引条件は非開示。ハコスコはこれまでに ANRI、KDDI Open Innovation Fund、アイ・マーキュリーキャピタル、グローバル・ブレインから資金調達している。

ハコスコは2014年7月、理研からスピンアウトする形で創業したスタートアップで、「1,000円で買えるバーチャル・リアリティ」を合言葉に、専用アプリやダンボール製のヘッドマウント・ディスプレイ・フォルダの開発で事業を開始した。その後、メタバースの構築・運用や脳科学とテクノロジーを組み合わせたブレインテックなどに事業を拡大した。

一方、DNP は新中期経営計画で、「コンテンツ・XR コミュニケーション関連」を重点事業と位置づけ、積極的な投資を宣言していた。この買収により、DNP は「XR コミュニケーション」事業を強化し、ハコスコのアジャイルな事業開発力や XR・ブレインテック業界での実績を生かし、新規事業創出を推進する計画だ。

両社の主な取り組みとしては、ハコスコが提供する「メタストア」を活用したメタバースの構築・運用支援の強化や、技術開発力のシナジー創出、そして新たな事業領域の開拓が挙げられる。DNP の強みとハコスコのネットワークを連動させ、XR コミュニケーション事業の推進やメタバースの3Dデータ構築、決済や認証機能の強化を進める予定だ。

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via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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