トランスリミットが対戦型クイズアプリ「BrainWars」をローンチ、改善されたUIに垣間見える本気度

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東京を拠点とするトランスリミットは昨日、ソーシャルな対戦機能を持つモバイルクイズアプリ「BrainWars」をローンチした。日本語と英語の両方で iOS 環境で利用可能だ。

このアプリの概要については、彼らが3月に Genuine Startup と Skyland Ventures から資金調達したときに書いた。それからの数ヶ月間、彼らは寝食を惜しんでアプリの改善を図り、昨日のローンチを迎えた。本稿では、新たに追加された機能と改善されたユーザ・インターフェースについて詳述したい。

追加された機能と改善されたユーザ・インタフェース

iphone_and_battle誰かのゴーストと戦える

オンライン対戦を前提としたアプリながら、対戦したい相手がオンラインでなくても、その人の過去の回答履歴をもとに、擬似的に対戦できるのが BrainWars の特徴だ。この擬似的な対戦機能を「ゴースト」と呼んでいる。

この「ゴースト」を使って、自分や特定のユーザとのクイズ対戦を URL リンクの形で、Facebook、Twitter、LINE などでのシェアし、他のユーザに擬似対戦を促すことができる。

トランスリミットでは今後、著名なシリアルアントレプレナーとの擬似対戦ができるようにし、マーケティングにつなげる。

グレード制の導入

当初予定していたのは、ビギナー、プロフェッショナルなど、ゲームの習熟度に応じて、レベルが上がって行くシンプルなステイタスだった。今回のリリースでは、グレードを25段階にし、Chicken(ひよこ)→ Turtle(亀)…などとステイタスが変化してゆく。

グレードが高くなると、ゲームに参加しているユーザ全体の中で、自分のランキング評価が優位になる。

問題種別の選択

出題される問題には、FlickMaster、DoubtColor、High and Low などの12種別の中の3種別から選択することができる。選択しない場合はアプリが自動的に種別を選択する。ユーザが能動的に種別を選択する場合、すなわち、少しでも自分の得意な分野で点数を稼ぎたい、という場合は、後述する有料コインを余分に消費することになる。

今回の正式版のローンチで、インタフェースも大幅に改善された。特に、対戦時の画面の動きや新たに追加された効果音は、人気ゲームタイトルに劣らないレベルに達していると思う。

マネタイズ方法も明らかに

今回のローンチとあわせて、このアプリの2つのマネタイズ方法も明らかになった。

一つは、有料コインを使った〝ハート〟のポイントの購入による課金だ。ゲームを一度プレイすると、〝ハート〟が一つ消費される。消費された〝ハート〟が回復するには、ユーザは15分間待たなければならない。有料コインを使えば、〝ハート〟を5個購入でき、これを使ってユーザは回復を待たずに対戦に励むことができる。

もう一つのマネタイズ方法は、前出の「ゴースト」機能を使った広告だ。大手ブランドなら、自社のキャラクタと擬似対戦を促すことで、マーケティングに生かすことも可能だろう。BrainWars のアプリの種類から言って、想定されるユーザ層は老若男女多岐にわたると思われるが、年齢や性別などにより広告の出し分けも可能なので、ブランドが期待するユーザ層へのターゲティングが実現できる。

トランスリミットでは今後、知育にも役立つ問題を出題できるようにすることで、子供が長時間 BrainWars で遊んでいても両親に怒られないようにするなど、さまざまな仕掛けにチャレンジしていきたいとしている。

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