FailCon: CheezburgerのBen Huh氏「誰も君のスタートアップのことなんて気にしない、いい意味で」

【翻訳 by Conyac】【原文】

シンガポール初のFaliConでスピーチするBen Huh氏。写真:Terence Lee

世界の笑いの多くはBen Huh氏のおかげである。The Cheezburger Networkの創設者として、彼は一日に5分、世界を幸せにする任務を担っている。彼には真面目な一面もある。今日アプリをローンチした彼の新しいスタートアップCircaでは、ジャーナリズム界の変革を試みる。

Ben氏は、猫の写真をオンラインに投稿して儲けるビジネスを始める以前、人生の暗黒期を過ごしていた。2001年に最初のスタートアップが失敗したことで4万米ドルの借金を抱え、彼は鬱状態になってしまったのだ。

「家から出ることができず、ベッドからも出られなかった。世間に向き合うことができなかった」と、シンガポールで開催された史上初のFailConでの基調講演で彼は語った。投資家たちの数十万米ドルの資金を失った重圧は、彼にとっては重過ぎたのだ。

自殺さえ考えた。「死は良い選択肢だった。日に日に魅力的な選択肢になっていった」と、最終的にその穴からどう抜け出したのかをブログに記している。

失敗による情緒不安にもがくことは、Benにとって楽しいことではなかったが貴重な経験であった。ありがたいことに、この経験がユーモア満載の彼の人生を世界と共有するきっかけとなったのである。

彼は、人々が小さな失敗についていかにすぐ忘れてしまうということを知っている。例えば、新年の抱負などだ。しかし、失敗したスタートアップに対しては大騒ぎしてしまう。

「あのウェブサイトを閉鎖してしまった僕は出来損ないだ」と彼はいう。

「何言ってんだよ。君のことを出来損ないだと思っているのは君だけだ」。

起業家が失敗したとき、彼らは自分を世界の中心に置いて考えてしまう。誰もが自分の失敗を知り、そのことを厳しく非難していると考える。Benはこれを奇妙な考え方だとする。スタートアップの成功が必ずしも皆の懸念ではないように、失敗したということもまた人々が最初に思い浮かべることではない。

「誰も君の失敗になんかに目もくれない。君のことなんて別に何とも思ってないんだ、いい意味で。」と彼は言う。

35歳にして、韓国人の彼はあらゆる意味で成功のロールモデルである。Cheezburger.comは今日アメリカのエンターテイメントサイトの上位50位に入っているとBen氏は言う。Foundry GroupのBrad Fled率いるシリーズAで30万米ドルを集めたこのサイトに、投資家達は夢中になっている。

彼にとって最初のスタートアップの失敗が、後に大金を動かすことに対する責任感を植えつけた。プレッシャーは2度目のときの方がずっと大きかった。Ben氏は、また全財産を失ってしまうのではないかという考えと葛藤しなければならなかった。

「成功するよりも失敗する可能性の方が圧倒的に高い。それを受け入れて前進するためには、“君のお金をもらうよ、君はプロだから”と考えるしかない」。

「これでだめなら、3,200万ドルでMBAの勉強をしたと思えばいい」。

【via SGEntrepreneurs】 @sgentrepreneurs

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