ジャカルタが充電ステーションで環境に配慮−−インドネシア製の電気自動車がもうすぐ誕生

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

環境にやさしいテクノロジーが大好きだ、きれいな空気も好きだし、低コストな解決策も大歓迎だ。ありがたいことに、ジャカルタはこれら3つの素晴らしい将来に向けて正しい道のりを辿っているようだ。インドネシア国有電力公社(PLN)は、ジャカルタに10の電気自動車用充電ステーションを数日前に設置し終えたばかりだ。これは、将来的に電気自動車の利用を促進するための活動の一つだ。将来とはいつ頃のことか?おそらく、来年か再来年だろう。

現時点では、インドネシア製の電気自動車は試作品段階にある。政府は、スズキのCarry、トヨタのAvanza、ホンダのJazz、そして大きめのメルセデスベンツに近い4つのサイズの電気自動車を開発する計画だ。しかし面白いことに、電気自動車事業を推し進めている一人で、国営企業の代表でもあるDahlan Iskan氏(写真上)は、来週完成する3台目のプロトタイプを楽しみにしているが、それはむしろフェラーリのようなスポーツカーに近い。

電気自動車の最初の試作車はミニバスで、2番目の試作車は小さなハッチバック(写真上)だった。最初の試作車はインドネシア科学院(LIPI)と研究技術省によって開発され、2番目と3番目の試作車は地元の自動車メーカーAhmadi Mesinによって開発された。2番目の試作車はIskan氏が7月16日から試乗しており、もしそのハッチバック車が1,000kmで問題なく走行できれば、きっとテストをパスするだろう。そうすればいつでも量産に入れるとDetikの取材で語った。

彼は、2日前までに300kmを走行し何の問題もなかったという。フル充電のバッテリーで150km走行可能だ。2013年の初めにはインフラの問題も解決すると思われるので、早ければその頃には量産を始められると意欲的なDahlan氏。それに対して産業大臣のM.S. Hidayat氏は、Okezoneの取材に対し、2014年には量産が開始できるかもしれないと少し慎重な姿勢を示した。

電気自動車はエネルギー節約ができ、しかも国の環境保護にもつながるといった素晴らしいアイディアのように見える。Dahlan氏はOkezoneを通じ、ガソリン車が150km走行するためにかかるコストは30万ルピア(31.80米ドル)で、一方の電気自動車はわずか50,00ルピア(5.30米ドル)だと述べた。ガソリン車が小型電気自動車よりも長距離走行できることにも触れるべきだったかもしれないが…。また、同氏は充電ステーション設置の方がガソリンスタンドを設置するよりもはるかに低コストであると主張している。通常、ガソリンスタンドを設置するには30億ルピア(318,000米ドル)かかり、設置には2年かかる。[1]一方、電気充電スタンド設置はわずか1週間だ。

また大臣がTribunNewsの取材で述べたところによると、政府はこのプロジェクトで最終的に500兆ルピア(530億米ドル)を節約することができるという。開発者によってAhmadi Mesin 5.0と名づけられた小型ハッチバックの電気自動車の価格はどのくらいだろうか。小型車にしてはずいぶん大胆な2億ルピー(21,200米ドル) で販売されている。一方、電気スーパーカーの場合、約15億ルピー(159,000米ドル)だろうと大臣は先読みしている。

なかなか良さそうな電気自動車だ。インフラ整備はゆっくりと進行中で、ガソリン車よりも輸送費は安くなる。何もかもが良すぎて話が信じられないが、早く計画が実現するよう望んでいる。

[出典: Kompas; 画像: RRI.co.id and Detik]


[1]. 大臣は、電気充電スタンドは公の費用で設置されたのに対し、個人の石油会社が自らのガソリンスタンドを会社の予算で建設したという事実をもっともらしく言い紛らしたようだ。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

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