シンガポールと香港で展開するレストラン予約サイトChopeが250万ドルを調達、3つ目の都市への展開を狙う

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シンガポール発のレストラン予約サイトChopeが、Singapore Press Holdingsが率いる250万米ドルの投資ラウンドを締結した(参照:TechCrunchの記事)。これにより、Singapore Press Holdings(以下、SPH)はChopeの株式27.87%を保有し(PDF資料)、同社への投資総額は181万シンガポールドル(145万米ドル)となった。

そこで、ChopeのCEOで設立者のArrif Ziaudeen氏に連絡をとると、同氏は今回の投資ラウンドにはSPH以外にも2人(2社)の「著名な投資家」が出資しているが、今は公表することができないと語った。SPHがChopeに投資した理由について訊くと、Ziaudeen氏は次のように述べた。

「SPHはChopeチームの可能性を信じており、当社の事業を成長させたいと思っています。ですから、SPHはChopeを成長させるために当社に出資をしていて、当社も彼らのフードメディア部門とぜひ協業したいと思っています。」

Chopeは、シンガポールのレストラン予約業界でHungryGoWhere(SingTelが買収)と競合している。HungryGoWhereは先月、同サービスが1万5,000軒を超えるレストランを掲載し、「シンガポールの主要なレストラン予約サービス」であると述べている。また、同サービスのサイトには10万件を超える料理のレビューが投稿されており、月間のユニークビジターも110万人を超えている。

一方、Chopeは同社が展開するシンガポールと香港のサイトで224軒以上のレストランを掲載している。Ziaudeen氏は、毎週1万人のユーザがChopeを通じてレストランの予約をしていることを明らかにした。Chopeの予約総数は昨年7月に100万を超えた

HungryGoWhereはもともと、シンガポール版Yelp(レストランのレビューサイト)のようなサービスだったので、同サービスの掲載しているレストランの数がChopeよりも多いのは当たり前だ。一方、Chopeがリストアップしている224軒のレストランは、実際に料金を払って同サービスを利用している。

「健全な競争は良いことだ」とZiaudeen氏は語る。同氏は、HungryGoWhereおよびChopeがアプローチできるレストランはまだまだたくさんあると信じている。Chopeは、同サービスを展開する3番目の都市として、食文化の良い街にサービスを拡大しようとしているが、具体的な都市名を言うことは避けた。HungryGoWhereがまもなく国外にサービスを拡大するということも耳にしているので、今後は市場獲得の競争が繰り広げられるのではないだろうか。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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