SamsungがXiaomiを抜き、2018年第2四半期のインド市場で再び首位に

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トップ5社で市場の82%シェアを獲得。OnePlus(284%)、Honor(188%)、Xiaomi(112%)の3社は、この四半期で急成長を遂げる。

カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、自社のMarket Monitorサービスによる2018年第2四半期におけるインドのスマートフォン市場の最新市場調査を発表致しました。
インドのスマートフォン市場は、第1四半期の横ばい状態から、再び前年比二桁の成長(18%)に転じました。従来型フィーチャーフォン市場は引き続きスマートフォン市場を上回り、前年比21%の成長をみせています。

この状況について、カウンターポイント社リサーチアナリストのAnshika Jain氏は、以下のように述べています。

「インドのスマートフォン市場は、この四半期に二桁成長に戻り、おそらくは通年でも二桁の伸びになるだろう。この四半期の伸びは、新機種の投入と、ネットとリアル店舗両面での強力なプロモーションの組み合わせによるものである。スマートフォンメーカーは、インディアン・プレミア・リーグ(IPL、インドのクリケットリーグ) 2018シーズンに合わせて、新製品の投入と販売チャンネル全体に渡った大量のキャンペーンとを行った。」

「出荷数シェアがトップ5社を合わせて80%を超えたことで、インド国内メーカーや小規模メーカーは戦略の練り直しを迫られている。チャネルの変更や商品戦略の修正に加え、在庫の最小管理単位(SKU)を小さくすることも行われている。加えて、この四半期の初めに発表された携帯部品の関税引き上げによって、高密度実装プリント基板や機構部品などの税額の上昇への対応が間に合わなかった小規模メーカーは、商品発売を延期せざるを得なかった。」

各メーカーの業績について、カウンターポイント社リサーチアナリストのKarn Chauhan氏は以下のように述べています。

「Samsungは2四半期前にXiaomiに明け渡した首位を奪還した。この四半期のSamsungの成功は、一新したJシリーズによるものが大きい。他のどのブランドよりも、多くの機種を広い価格帯で投入した。新機種には、いま最も人気の機能であるデュアル・カメラ、インフィニティ・ディスプレイ、顔認証ロック解除などが搭載された。ちなみに、この価格帯の機種に搭載するのはSamsungとしては初めてである。さらに、強力なリアル店舗網と積極的なJシリーズの販売促進によって、Samsungは市場のシェアだけでなく、消費者の気持ちのシェアまでも、この四半期に獲得した。2018年下期はSamsungとXiaomiにとって、年末商戦を中心に五分五分の競争になるだろう。」

図1: インドのスマートフォン市場シェア ― 2018年第2四半期

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