日本のロボティクス・スタートアップSCHAFTが、DARPAの災害救助ロボットコンテスト予選で優勝

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左から:COO 鈴木稔人氏、CEO 中西雄飛氏、ロボットの SCHAFT(DARPA のビデオから)

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

最近 Google が買収した SCHAFT は、東京大学から輩出された日本のロボティクス企業だ。同社は先週末、マイアミで DARPA(アメリカ国防総省国防高等研究計画局)が開催した Robotics Challenge Trials で優勝した。このコンテストは、福島第一原発の事故を受けて、災害救助ロボットの開発を世界のエンジニアに促すことを意図したものだ。

コンテストでは、ハシゴの上り下り、障害物やガレキの撤去、車の運転など、8つの異なるタスクで、ロボットの運動能力がテストされる。2014年に開催される本戦に向け、200万ドルの賞金獲得を目指して、16のチームが予選に参加した。SCHAFTは今回の予選で、IHMCカーネギーメロン大学マサチューセッツ工科大学などの競合を抜いて、見事に優勝した。

同社は、ヒューマノイド科学者の中西雄飛(ゆうと)氏と浦田順一氏によって2012年に設立された。Google の買収に先立ち、東京のスタートアップ・インキュベータ TomyK [1] と、日本の代表的な造船会社の投資部門である常石パートナーズから支援を受けている。


  1. TomyK はハードウェア・スタートアップ育成に特化したインキュベータで、日本のフィーチャーフォン・ウェブブラウザ「iモード」の発明者 鎌田富久氏により設立された。

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