日常生活が支援になる「エコシステム」ー毎月のプロバイダ利用料金から義援金を送るエコネクトの活動

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未曾有の大災害に直面し、沢山の人々がそれぞれなにができるかを考え行動をはじめている。

特に経済活動を活発化させること、例えば昨日お知らせした#smileatのような活動と並んで出来ることに義援金がある。今、義援金を受け付けてくれているサイトはその数を把握することが難しいぐらいに立ち上がり、多くの人々の目に留まるようになっている。

しかしやはり過去の災害がそうであったようにいつまでもこの行動の力は続くものではない。報道合戦が終息し、インフラがある程度回復すれば人々はそれぞれの生活に戻るだろう。風化という言葉は想像以上に怖い。

エコネクトは毎月利用することでカーボンオフセットができるという環境活動に熱心な接続プロバイダだ。彼らもまたこの震災に直面して義援金をおくる活動に参加している。

ただ、他と少し様子が違うのは義援金自体を「継続的に」送れるようにしていることだ。具体的にはエコネクトを契約すると(500円)そのなかから100円を毎月寄付にまわしてくれる。この活動は2年間継続するそうだ。

もしかしたらまた「震災をビジネスに利用している!」と声高に叫ぶ人も出るかもしれない。しかし考えてほしい。売上の20%近くを義援金にまわすということももちろん重要だが、こういう動きが一時のキャンペーンではなく継続的に広がれば、お金を使うことで、生活することで継続的な支援ができる「支援のエコシステム」ができるのではないだろうか。

ネットには課金サービスが沢山ある。例えばZyngaなどはアイテム課金を通じていち早く義援金を開始した。イベントに参加する、ネットに接続する、サービスを使うー。そういった日常の経済活動が支援に繋がることを期待したい。

 

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