サードパーティーがリリースするツイッタークライアントは数多くあれど、基本的にそのルックアンドフィールは似ている。ソーシャルフィード、メンション、DM、それにフォロワーの管理やタグの管理など。最近リリースされている国産のSoichaやKiznaといったクライアントはツイートデータそのものに注目して扱い方を考えてはいるものの、基本的な表現は「ツイッター」だ。
Feel on!はそんなツイッターのイメージそのものを大きく変えてくれるサービス。今日リリースされたこのiPhoneアプリを通して自分のタイムラインをみると、みんなのつぶやきがツイートされた言葉に対応したイラストで表現されるようになる。
例えば言葉の中に「~ですか?」のような疑問調の言葉が含まれるとスクリーンショットのように考えているイラストに変わり、同じように楽しそうな会話だと楽しそうなイラストにさし変わる、といった具合。イラストが重い場合はシェイクすると通常のテキストのみのタイムラインに変更も可能だ。
このサービスを支えているのがソーシャル感情エンジン(SEE/Social Emotion Engine)。愛情や喜び、怒りといった感情を分析し、言葉に合わせたイラストや色合いを自動的にマッチングしてくれる。マッチングの精度はエンジンに大量のツイートが登録されることでさらに向上していくそうだ。サービスをリリースしたL is B (エルイズビー)のメンバーはATOKなどで知られるジャストシステム出身。代表の横井太輔氏を中心に数名のメンバーで去年スタートアップしている。
サービスのローンチ前に横井氏やメンバーに話を聞くことがあったのだが、彼らの狙いの一つにソーシャル時代のより豊かなコミュニケーションを実現する、というものがあった。ツイッターに限らず、フェイスブック、ミクシィなど様々なソーシャルメディアにこのソーシャル感情エンジンを使うことができれば、またあらたなコミュニケーションが可能になるだろう。
ビジネスモデル的にはまだディスカッション中ではあったものの、プロモーション関連は当然視野に入ってくるだろう。誰も悲しい会話をしているなかで広告を見せられたくないはずだ。楽しく盛り上がっている情報のなかに入る宣伝は好感をもって受け入れられるかもしれない。エンジン自体の精度向上も含め、今後の展開にも注目したい。
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