計画停電が客足に与える影響は1.4倍もーコロプラ+の分析からみる首都圏夜の繁華街状況

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震災も一ヶ月が経過し、当初は自粛ムードなどで低調だった首都圏の夜も段々賑やかになってきているようだ。コロプラの発表した「コロプラおでかけ研究所レポート」によると、首都圏で「夜の繁華街」における人の動きが震災前の8割~9割程度にまで回復していることがわかったそうだ。

この調査は位置情報ゲームプラットフォーム「コロプラ+」に蓄積された月間4,000万回の位置登録情報を分析したもので、独自の「おでかけ指数(=位置登録回数)」を使って人の動きをレポートしてくれている。

興味深かったのが計画停電の与える影響だ。レポートによると「計画停電エリアである郊外の繁華街である浦和、柏、西船橋エリアは、金曜日である25日まで横ばいの60台で推移。一方で除外エリアである六本木、新宿、錦糸町など都内の繁華街は金曜日には91にまで上昇した」とあり、実に1.4倍近くの「おでかけ差」が生まれているというのだ。

確かに実際夜の繁華街を歩くと以前のような雰囲気を取り戻しつつあることは実感できるようになった。ただ、やはり一部の節電協力で暗くなってしまった店舗にはなかなか入りづらい。計画停電のエリア指定された場合の経済活動に与えるインパクトの大きさは数字でもある程度証明されたということなのだろう。

また、計画停電が実施された後に客足がなかなか戻らないというのも厳しい。一旦あのような状況に陥るとおいそれと飲みに出る気にならないというのも理解はできる。

しばらく計画停電は回避されているが、夏に向けて確実に計画停電の可能性は高まっていくだろう。経済活動に与えるインパクトが大きいと分かっているだけに、家庭内の節電などをソーシャルに呼びかけるサービスなどを活用して、回避したいものだ。

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