まとめ:第6回は、閑歳孝子氏モデレート、6名のパネリストによる「世界ネット事情サミット」をお送りしました

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震災直後にもかかわらず、3月28日の「世界ネット事情サミット」の回にも、多くの参加者にお集りいただき、ありがとうございました。自ら被災しながらも会場を提供いただいたKDDIウェブコミュニケーションズ様、日本のスタートアップに元気を与えようと、今回もフートスポンサーを務めていただいた awabar様に、感謝を申し上げます。

さて、28日のイベントをまとめなければならないですが、司会進行をしつつイベントを網羅した記事を書くという妙技は、私には力及ばないので、今回はJP New Techジェームズ・ホロー氏が書いたレポートを翻訳して掲載させていただくことにしました。翻訳転載を了解してくれた氏に感謝します。英語の原文は、こちらです。

We reproduced James Hollow’s post on the JPNewTech blog for the wrap-up of our latest event under his agreement.  His original post is here.

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スタートアップ・デイティングのイベントが、半蔵門で開催されました。我らが閑歳孝子さんの進行により、魅力的なパネル・ディスカッションがもたれ、6つの新興地域におけるウェブシーンについて、参加者の皆さんと情報を共有しました。

モデレーター:閑歳 孝子/Twitter: @kansai_takako
– ブラジル … 椿奈緒子/Twitter @tryal
– ベトナム … Viet Suzuki/Twitter @VietL
– フランス … Remka Real
– ロシア … 西田光毅/Twitter @knishida777
– フィリピン … Dan Delima
– スウェーデン … 工藤岳

すべての地域で共通するのは、それぞれの市場がインフラ、サービス、文化の面でユニークなエコシステム(生態系)を持っているということ。また、それぞれの市場で異なっている点としては、次のようなポイントが上げられました。

  • ブラジル、ベトナム、フィリピンなど発展途上国では、モバイルは市民にとって安いものではないので、ユビキタスな存在ではない。ユーザは固定料金ではなく、使った分だけ支払う契約を選んでいるケースが多い。SMS(ショートメッセージ)のようなシンプルな通信サービスや無線LANスポットが発達しているのには、そんな背景がある。
  • ブラジルやベトナムの都市部では、無料の無線LAN環境がほぼどこでも使える。セキュリティを重視する日本やフランスなどでは、そうは行かない。ここ数年で安価なアンドロイド・タブレットが出回れば、無料の無線LAN環境は、その国特有の新しい文化を生み出す起爆剤になりうるだろう。
  • ロシアでは、シリコンバレーのようなビジネス環境を作り出すべくトップダウンのアプローチがなされていて、ロシアの優秀な頭脳が集められるよう、IT企業のための免税地域が設定されている。その多くは、アメリカや韓国等の大手IT会社によって後押しされている。
  • フェースブックは、すべての国で一番というわけではない。例えば、ブラジルでは、Google の Orkut が最大のSNSである。ロシアのソーシャルプラットフォームでは、「海賊メディア(訳注:要するに、パクリ)」の攻勢が強く、フェースブックの成長を阻害している。同様の事象は東南アジアでも見受けられる。

 

椿さんのプレゼン。

 

鈴木さんのプレゼン。

 

ビールやピザをいただきながらの休憩の後、会場後方ではおしゃべりが続いていましたが、ライトニング・トークが始まりました。ライトニング・トークでは、我々の JP New Tech のイベントについても紹介する機会を得ました。ありがとうございました。(訳者注:ライトニング・トークで披露されたサービスについては、このポストに事前紹介があります。)

イベントには多くの人が参加していて、興味深い方々と話することができました。パネル・ディスカッションやライトニング・トークは比較的静かな環境で聞くことができ、人々をかきまぜる(people-mixing)という点では、我々の JP New Tech のプレパーティーよりは、やや穏やかな印象を受けました(批判しているのではありません)。ウェブトレンドについて興味ある人は、スタートアップ・デイティングのホームページにアクセスし、今後のイベントに参加してみてください。