約20年前、生まれて初めて出かけた海外がシンガポールで、まさか、当時、こんなにシンガポールに通うことになるとは思わなかった。一昨日のミートアップで Penn Olson の Willis Wee が言っていたように(ビデオ)、シンガポールの人口は470万人ほどで、そこに市場は存在しない。市場が無いにもかかわらず、QBHOUSE、和民、大戸屋など数多くの日本企業が進出しているのは、シンガポールがショーケースの国だからである。シンガポールという陳列棚でサービスやプロダクトを見せれば、世界展開に向けての布石になる。
もちろん、それ以外にも、テック・スタートアップにとって、シンガポールは魅力的な街なのだが、それは以前、個人ブログに書いたことがあるので省略する。
さて、そんなシンガポールで、今年も開催される、テック・スタートアップのイベント「Echelon(エシュロン)」。シンガポール国立大学(NUS)の卒業生らが創業した、テック系のニュースブログ「e27」が運営している。興味深いのは、シンガポールにとどまらず、香港、インドネシア、マレーシアなどアジア各国で予選を行い、最終選考に残ったスタートアップがシンガポールに集まり、ピッチで優勝を競う点だ。残念ながら、英語圏では、日本はアジアではなく極東(Far East)に含まれるためか、東京では予選が実施されないのだが、先ごろ New Context Conference でも熱弁を奮った Compath.me(関連記事)は、香港まで遠征して予選でピッチをしてきたらしい。(残念ながら予選は通過できなかったが…)
オーディエンスとしての立場にはなるが、Compath.me も含め、私の身近でも、数社のスタートアップが Echelon に参加するとの情報を得ている。アジアのみならず、世界進出を目論むスタートアップは、この機会を最大限に活用するとよいだろう。Startup Dating の読者に割引特典をもらう調整を Echelon の事務局とする余裕はなかったのだが、筆者が普段執筆している Asiajin 読者向けに割引特典をもらった(一応、日本唯一のメディアスポンサー)。Asiajin のトップページ右側に貼ってある、Echelon ロゴ横のコードを入力して申し込むと、5月末までなら、料金はほぼ半額となる(約8,000円程度)。加えて、飛行機のチケットも6月以降は燃油サーチャージが値上がりする予定なので、こちらも申し込むなら、5月末までに完了されることをお勧めしたい。
筆者は刹那的な生き方をしているので、先のことはわからないけど、日本のスタートアップの活躍を含め、イベント現地からのレポートは何らかの形でお伝えする予定だ。(Asiajin に英語で記事送稿し、そのコニャック翻訳を Startup Dating に掲せるつもり) 乞うご期待。
以下は、Echelon のインフォメーションへのリンク。
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