iPhoneアプリは2週間で7万ダウンロードー気持ちをコミックにかえるFeel on!にウェブ版が登場

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Feel on!を運営するL is B (エルイズビー)は今日同サービスのウェブ版の公開を発表した[注:PDF]。Feel on!は人々がソーシャル上でやりとりする会話を独自の感情分析エンジン(Social Emotional Engine)で解析し、冷たくなりがちなテキスト表現を色やイラストでより幅広いものにしてくれるサービス。以前にもここで紹介している。

リリースによれば先月公開されたiPhoneアプリ版は2週間で7万ダウンロードを達成するなどTwitterクライアントとしての成績も好調だ。画面を楽しくしてくれるシモンくんはじめキャラクターは随時追加されているそうだ。

今回リリースされたウェブ版は基本的な機能はそのままにより広いユーザーにサービスを提供することが目的だろう。ちょっと変わった機能としてスクリーンショットの画面右下にあるテキストをクリックするだけでツイートするインスタントTweetなども追加されている。

またiPhone版で提供されていたものと同様に、タイムラインを自動的に感情分析してイラスト化してくれたり、イラストを自分で選択してデコメのような使い方も可能だ。またイラスト表現を切り替えてテキストのみのタイムラインを表示させることも同様だ。

さて、Feel on!は今後どのような展開を考えるのだろうか。

今回ウェブ版を提供したことで想像ができるのがHootSuiteのような統合版提供による他のソーシャルネットワークへの展開だ。facebookやmixiなど、コミュニケーションに主眼をおいたサービスの場合、あらたなスティッキネス(常習生)を提供する方法は歓迎されるだろう。

もちろんサービスを華やかにしてくれる効果があると同時に、重要なポイントとなるのがビジネス面での展開、つまり広告だ。

特にfacebookのように、ユーザー属性をこと細かに取得してそこからのプロモーションというアプローチではなく、そこの会話やコンテキスト(前後状況)を読み込んだ挿入というのは充分に考えられる。例えばいくらキーワードにコーラが入っているからといって、この前の震災のような状況では広告表示も逆効果になってしまう。

もっと踏み込んでいえば、クライアントというサードパーティーとしてではなく、エンジン自体が本体のソーシャルネットワークに活用されれば新しいプロモーション展開も可能になるかもしれない。ソーシャルウェブという本来「人間臭い」プラットフォームだからこそ正しいアプローチとなるのではないだろうか。

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