【翻訳 by 池田 将】
昨日、私は Innovation Works(創新工場)についての記事を書いたが、いくつかのフィードバックをいただいた。概ね私の考えに賛同いただけたものや、そうでないものもあった。(創新工場に勤務するある人は、実際にこの件について電話をくれた。)
まず、一つ間違いを正しておきたい。Dianxin(点心)は、アンドロイド・クローンではない。それは、中国人向けに最適化された、アンドロイド上で動くスマートフォンOSである。また、Wandoujia(豌豆荚手机精灵)が、91 Assistant(91手机助手)の焼き直しかどうかについては議論の余地がある。(これについては、さらに調査をした上で記述したいと思う。)
しかし、Umeng(友盟)は極めてFlurryに似ていて、創新工場が手がける別のプロジェクトである、DianDian(点点網)は Tumbler に近いものだ。
現在、創新工場は26のプロジェクトを抱えている。そのうちのいくつかは、他のネット企業のアイデアに極めて酷似したものだ。先に電話をくれた創新工場の人物によると、その理由は、中国で仕事をしているからにほからなないとのことである。その人物は私にこう言った。「これらは、創新工場が考えたアイデアではなく、起業家たちが出してきたアイデアなのです。」
しばらく考えて、私は突如こう思った。確かに、欧米の成功モデルのクローンやリメイク(あるいは、なんと呼んでも構わないが)を起業家が持ち込んで来たら、インキュベータは必然的にそういうビジネスプランを選ぶことになるのだろう。
問題は創新工場や、特定のインキュベータにあるわけではない。これは我々をとりまく雰囲気の問題だ。Renren(人人網)は自らを「中国のFacebook」と名乗ることで、上場株価がさらに30%上昇した。人人網がスタートしたとき、それはまさに Facebook のようで、実際、同社のCEO 陳一舟氏(Joe Chen)は Facebook をコピーしたことを認めている。(別に彼はこのことを恥じていない)
中国の新世代のネット起業家は、陳氏の足跡をたどっているに過ぎない。そして、この状況を、人人網、Youku(優酷網)、Sina Weibo(新浪微博)などに出資している、すべての投資家が助長しているのだ。
【via Technode】(@technodechina)
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