[翻訳News] あなたの子供に、起業家精神を宿すための4つの方法

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梅雨ですね。「蛙の子は蛙」という言葉がありますが、起業家精神はDNAで受け継がれるものなのでしょうか。私が好んで引き合いに出すのは、香港を代表するコングロマリット「ハチソン・ワンポア」の李嘉誠氏と、「パシフィック・センチュリー・サイバーワークス」の李澤楷(リチャード・リー)氏の例。二人はそれぞれが携帯電話会社を経営しているという、面白い親子ライバル関係にあります。

以前、香港で息子の李澤楷氏本人に尋ねたことがあるのですが、彼曰く、起業家精神はDNAでは受け継がれないのだそうです。教育は大いに影響するが、多分に本人の努力によるところが大きいとのこと。

一方、父親の視点からはどう見えるのか。香港ではなく米国のケースですが、自身も起業家であり、また、息子を起業家に持つジム・エイバーマン氏の寄稿を Mashable に見つけましたのでご紹介します。Mashable の翻訳はライセンスの関係でなかなかコンスタントに掲載できず心苦しいですが、好評でしたら、頑張って交渉したいと思いますので、応援してください。


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【原文】

ジム・エイバーマン氏は、ジム・エイバーマン・マーケティング社の創業者兼CEOであり、WePay の創業者リッチ・エイバーマン氏の父である。

読者におかれては、若い起業家が会社を始めたり、ベンチャーキャピタルから多額の資金を調達するニュースを毎日のように目にしていることだろう。自分の子どもが起業家になることを夢見る親にとって、これらのニュース記事は、成功できなかった人たちやドットコム長者に対する偏見を助長しているように思える。名声や豊かな生活が約束されることは魅力的だが、こんな疑問が残る。「親は子どもを起業家に育てられるのだろうか。また、そもそも起業家に育てたいだろうか。」

私の答えはノーだ。一応、専門職になるには、起業家になるよりも、整理された道程が用意されていると言ってよい。医師になるには、大学に行き、好成績を納め、MCAT(米国の医学大学院への進学試験)でよい点数をとって、医師になるための申込をしなければならない。投資銀行のバンカーになるには、やはり大学に行き、よいインターンシップに出会い、面接でよい結果を得なければならない。でも起業家には、そのような整理された道程が無いので、子どもを起業家の道に導くのは大変だ。しかしながら、将来ネットビジネスの起業家になるために、子どもが幼い頃から、リスクや失望、時には経済的・論理的に不合理な決断にも耐えられるような資質や性格を、植え付けることはできるように思う。

私の息子であるリッチ・エイバーマンは、先頃、ビジネスウィーク誌の30歳未満最優秀若手起業家の一人に選ばれた。彼は3年前、オンライン支払ビジネスの「We Pay」を始めるため、ロースクールを中退したいと私に語ったが、私はそのとき冗談だと思っていた。私は当初、彼の決断に反対したが、彼が向かおうとするチャレンジに対応できるよう育ててきたつもりだったので、自らの可能性を発揮してくれると思った。生まれながらにして、地固めされた道を好まない、冒険心あふれる子どももいるけれども、子どもに必要な導きを与えるとともに、そのような性格を強化していくのは、両親の影響によるところが大きいと思う。

私にとって役立っている、いくつかのガイドラインを列挙してみた。

 

1.子どもにパッションを見つけさせよ

親たちは、子どものスケジュールを授業、スポーツ、他の活動で埋めてしまいがちだ。子どもには何をしたいかを選ばせ、パッションを探す機会と責任を与えることが重要だ。息子のリッチは、幼少のころ、ディベイト・チームと数学チームに所属していた。彼が数学に集中するためディベイト・チームをやめたいといったとき、私は彼に怒った。私は彼が両方のチームでうまく責任を果たしていると思っていたし、うまくやってほしかった。しかし、今から思えば、あのときの好きなことに集中しようとしたパッションが、彼を起業家としての成功に導いた大きな要因になったのだろう。

 

2.子どもの可能性に挑戦せよ

親には、子どもが可能性を最大限に伸ばせるよう、挑戦させてやる責任がある。リッチが高校に入学したとき、私は校長や教育指導担当に会って、彼を学生総代や各クラスの生徒代表に紹介してもらうようにお願いした。指導してもらったり、面倒を見てもらうためだ。リッチにとっては少し奇妙に思えたかもしれないが、私はモンスターペアレンツのようになるつもりはなかった。しかし、彼には、まわりよりも優秀な生徒になる責任があることをわかってほしかった。なぜなら、私もリッチも、リッチにその能力があるとわかっていたから。

 

3.例を見せて導け

私は自らビジネスを創業・経営していたので、ビジネスがどのようなものか、リッチに直接見せてやることが重要であると考えた。私はリッチを出張に連れてゆき、彼を成功した起業家たちに紹介した。彼らはリッチに自らの体験を共有してくれた。しかし、私は新しい何かを始めようとする挑戦や夢から、彼を遠ざけることはしなかった。事実、それが、彼には起業家ではなく専門職に就いてほしかったと思う理由の一つだ。

 

4.恐れによって縛らない

私は罰を与えたことはない。もちろん、悪いことは指摘し、善いことは褒める。起業家は何でも実現できると信じなければならない。リスクを嫌っていてはいけない。そんなのは、弁護士や会計士がやることだ。

 

偉大な起業家は、金銭欲や名誉欲からは生まれない。起業家は、他の何かをやろうなんて思いつかないのだ。起業家を幸せにするのは、新しい何かを作ることのみ。起業のチャレンジが現実的なものになるか、子どもがパッションに忠実になれるか、子どもが可能性を発揮できるように育つか、すべては親の肩にかかっている。

 

画像提供:iStockphotomonkeybusinessimages


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