Startup Weekend Tokyoで披露された12のサービスをご紹介

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【翻訳 by Conyac】 【原文】
5月に取り上げたStart-up Weekend Tokyoについて、またその3日間のイベントから生まれた素晴らしいアイデアの数々について、覚えている読者も多いだろう。同イベントの2011年の第2回が、渋谷mixi本社にて開かれた。

前回のSWTイベントを制したQLiveが、リアルタイムでピッチに関する最適な質問を集約し集票する方法として、活用されていた。もちろん、今回も非常に優れたアイデアが集まる結果となった。私は最終日のプレゼンを見学したので、受賞したものも含め数社について紹介したい。


スタートアップ・インターン


「我々のスタートアップにあなたのスタートアップの手助けをさせて」。これは先週末のSWTで初めにピッチしたグループのスローガンである。社会に出ようとしている若い日本の新卒学生はグリーやミクシィのような大手のインターネット関連会社しか知らない者が多い。

このグループはこのように指摘する。また、学生の多くは小さなスタートアップに存在しているチャンスについて知らない、とも指摘する。

スタートアップ・インターンのPaulによるプレゼン

スタートアップ・インターンとはスタートアップとインターンを結びつけるものだ。

インターン希望者や就職希望者に会社の説明するため、ファウンダーは会社説明のビデオを作成する。またユーザーによる推薦という仕組みも存在しており、これは同じ立場の人の評価であるため、起業した会社が働くのに良いところかどうかを判断するときに役立つ。

収入のモデルについてはスタートアップがウェブサイトのリストに自社の名前を載せるため年会費を支払うことになる。

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クッキングDJ


Cooking DJは、料理を再び楽しいものにするためのサービスである。チームは、我々の多くが1年にすると22日ほど料理に費やしていると算出した。それはほぼ1か月に相当する、なので我々はその時間を出来る限り楽しい時間にするべきである。どうやって料理を楽しくするか?クッキングDJのチームは、音楽と一緒に料理することを提案している。

アプリケーションは、特定の料理のレシピをピックアップし、より小さな行程に分割する(お湯を沸かす、玉ねぎを炒めるなど)。Cooking DJはその工程と同じ長さの曲を提供し、その曲が終わると、あなたは次のステップへと進むことができる。

チームは、製品の広告の可能性(特に食品)をビジネスモデルの一部だとしている。チームは、他の参加者と審査員によって投票され、「One to watch」賞を獲った。


RemembAR.me


「Most Inovative」賞は「RemembAR.me」(AR:拡張現実)が獲得した。誰かの名前を忘れてしまい困っている人を助けるのがこのアプリだ。

例えば、大勢の人がいる部屋で見覚えのある顔を見つけたが、どこで知り合ったのかはっきりとは分からない。カメラ付きの携帯電話を取り出しこのアプリを通して部屋を眺めると、「RemembAR.me」が部屋にいる人々の顔をスキャンして自分のネットワーク(具体的にはFacebook)に属する人々と比較してくれる。

もしすべてがうまくいけば、「RemembAR.me」がその謎の人物が誰なのか教えてくれるだろう。もう二度と困ることはないでだろうこのアプリ開発者は述べている。

私の理解する限りでは、収益化はフリーミアム・モデルで、Dropboxと比較されていた。ネットワークがより大きくなりスキャンする人数がより多くなると、例えば100人だけのときよりコストはより高くなるだろう。

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MyLive


MyLiveチームは、見たいバンドについてのファンからの要望の測定サービスとともに、コンサート産業へ興味深いコンセプトを提案した。

インディーズミュージックのファンや主要都市以外の人々をターゲットにしているMyLiveは、音楽愛好者に彼らの好きなバンドへの投票のチャンスを提供する。アーティストが「人気」であると判断されると、ライブイベントがアレンジされ、グルーポンスタイルのシステムを使ってチケットの販売がされる。


StartZaps


StartZapsはスタートアップをカテゴリー分けしたウェブサイトであり、類似するサービスを比較することができる。

StartZapsは第三者の客観的なレビューであり、サイトデザインから、それぞれのスタートアップのリストは、類似したサービス示す(alternativeto.netのようなもの)。ユーザーが好きなスタートアップを見つけると、それを「ザップ」することができ、その後「My Zaps」ページに追加する。

我々が見たモックアップは、スタートアップがタグ付けされ(音楽、ビジネス、東京など)、彼らが何度Twitterで共有したか、何度StartZapsに「ザップ」しているか見ることができることを示した。


2kenme 


誰にもデート用のお決まりのレストランの1軒ぐらいはあるものだ。しかし、二度目のデートのレストランを見つけるのはより難しい。

2kenme(二軒目と読む)が、レストラン、食堂、バーに関する評価を他の人々を共有することによりそれを見つけるのを助けてくれる。2kenmeは、デートのお相手を楽しませるための多くの素晴らしい選択肢を提供してくれる。NikenmeはSWTのBiggest Surprise賞を獲得した。


Plastee


Plasteeはその週末の間に利益をあげられるとされたグループの中ではユニークな存在だ。写真を見ればわかるように、このTシャツ作成サービスは他の参加グループの約半分に対してチームTシャツを販売することができた。

Plasteeがやろうとしているのは素晴らしいデザインとソーシャルなオンデマンド・サービスを融合させることだ。PixivやDeviantArtに加わっているようなアマチュアのデザイナーたちをターゲットとし、Plasteeは互いのTシャツデザインをユーザー評価により競わせ、ランク付けする場として機能する。

いちはやく一定の数の票を獲得したデザインが、実際にプリントされる仕組みだ。このサービスは他のソーシャルネットワークとも連携しており、ユーザーが気に入ったデザインをシェアしやすいようになっている。


Jamap


Jamapは「フラッシュマーケティング」の要領で、客の少ない時間帯でもレストランが客を呼び込める仕組みとして貢献している。サービス内容は2kenmeのそれに近しい。

日本の職場におけるタテ社会では、同僚間で飲食する場合には最も若い人間が2軒目を手配するのが決まりである。勿論予約をしたり前もって決めている時間はない。この苦労を和らげるべく、Jamapは現在地近隣のレストランの位置と、空いている席数までも通知してくれるのだ。\

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amigoo


このサービスはユーザーが自分のしたいことを共有し、同じ嗜好をもつ人々とグループを形成してそのアクティビティに臨めるというもの。meetup.comおよびその日本版であるATNDに似ている。


Faremo


Faremoは家族向けのSNSである。Faremoの名称はFamilyとMemoを組み合わせたものだ。

若くてTwitter慣れしたユーザーたち向けには、特定のハッシュタグを使って、親に見られてもいい内容と、そうでないものを区別できるようになっている。

シニア層には、スマホアプリに対して抵抗も懸念されるため、通常の携帯用インターフェースも検討中だ。


Mazeuta


これは、複数のユーザから投稿された歌詞でオリジナル曲を作成するためのサービスだ。一人がある歌詞を投稿すると通知はTwitterに送信される。

そして別なユーザが続く次のフレーズを投稿し…別なユーザーがまた次をと、歌が完成するまでそれが続く。

(注:私は完全にはこれを理解していないので、誰かもっと詳しく説明できる人はご一報ください。)


Train-i


満員電車で他の乗客に視界が遮られて車内広告を見ることができない。そんな時に役立つのが「Train-i」(Train eye/トレイイン・アイ)サービスだ。

どのような仕組みなのかは正確にはわからないが、一種のARアプリケーションのようだ。また、広告情報をどこから取り出してくるのかも不明だ。

しかし、このサービスで路線図が見れたり、下車駅までどれくらいなのかがわかるのは便利なように思える。

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[イベントの司会者だった池田将氏が、この記事の執筆に協力した。]
【via Penn Olson 】 @pennolson

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