盛大網(シャンダ)が創るセカンドライフのゲーム版「零世界(ワールドゼロ)」

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【原文】

3Dの仮想世界が人気だった2009年ごろ、セカンドライフや、それらの中国のライバルにあたる HiPiHi や UWorld のことは、読者も耳にしたことがあるだろう。ユーザはバーチャルツールを用いて、仮想世界で家、店、車、木々などを手に入れるのだが、残念ながら妄想に終わってしまった。解決すべき技術的な問題があったことも事実だが、特に中国の場合、仮想世界ではすべてを一から作り上げられることを求められたため、最初は何も無い世界に、ユーザが落胆してしまった、というのが原因である。

仮想世界のユーザの多くは、楽しみを目的にやってくるのであって、さらに楽しいものを作り出そうとする、創造的な人種ではない。言い換えれば、これまでの仮想世界はユーザをつなぎとめる要素が欠落していたわけだ。

先週、盛大網が開催したタレント発掘パーティーで、盛大網のCEO 譚群釗(タン・クンダオ)氏は基調講演し、世界で最も楽しいものになるかもしれない、新しいゲームについて教えてくれた。その名は「零世界(ワールドゼロ)」、ただのゲームではなさそうだ。セカンドライフのゲーム版と言ってもよいだろう。

盛大網は「零世界」の開発に一年以上費やしており、3DのMMORPG(マルチメディア・オンライン・ロールプレイング・ゲーム)だと説明している。ハンディツールや、豊富な開発リソースも併せて発表され、ユーザは自ら新しい3D仮想世界(ゲーム)を作ることができ、さらにそれらを管理し、他のプレーヤーと共有することもできる。「零世界」は、オープンな3Dゲーム開発基盤を目指していて、ユーザが作り出す何百もの(小さな)仮想世界の融合体と言ってもよいだろう。

ゲームの中で、ゲーマーがどのくらいで仮想世界を作り出すアイデアを思いつくかはわからないけれども、ゲームの要素が加わることで、人々は確実に仮想世界を探検していみたいと思うだろう。譚CEOは、今年の10月には詳細が発表できるとしている。以下に零世界についての、素晴らしいビデオを置いておく。タイトルは、「あなたの世界は、ゼロから始まる」

【via Technode】(@technodechina)

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