アジアのネット犯罪を助長させる4つの弱点ーノートンによるサイバー犯罪調査報告

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

サイバー犯罪によって失われる金額、および時間をお金に換算したもの。インドでは毎年約40億米ドルに達する。ノートンが世界中で起きている最新のサイバー犯罪の状況についての報告書を公表した。そこには、例えば、毎日100万人以上の人がオンラインでの新たな犯罪の犠牲となっており、被害総額は3,000億米ドル以上にものぼる、ということがいわれている。オンラインでの犯罪の被害者は途上国のウェブ利用者に多く見られるという報告もまた、不安を掻き立てる。

調査は、グローバル調査機関であるストラテジーワン社との協力のもと行われた。対象者は子供を含み、24カ国にわたって20000人のネット調査を実施した。インド人としての見地から、調査結果を考察してみたい。

インドにおけるサイバー犯罪

ノートン社によれば、インドの調査対象者がネットに接触している時間は、全世界対象者平均の24時間/週より長く、30時間であった。ネット接触時間が表すのは、いまや多くのインド人が、仕事での用途も個人的用途も含めて、あらゆる面でネットに頼っているということ、なかでもモバイル端末が非常に重宝されているということだ。

しかし最も憂慮すべき点は、信じ難いことだが発展途上国でオンライン使っている大人の80%が一度はサイバー犯罪を経験したことがあるということだ。それは、インドにとって悪いニュースである。

対象的に、発展途上国の住民の69%のみがその被害者となっている。さらに悪いことに、サイバー犯罪の犠牲となった成人の人口の観点から、インドは4番目にランクしているのである。このリストは中国、シンガポール、インド、香港といったアジアの国々が多数占めている。日本は比較的、アジアの国々と比べて安全であり、オンラインでの犯罪を経験している成人人口も少ない。

レポートは、インドのサイバー犯罪の上位を次にリストアップしている

コンピューターウィルスもしくはスパイウェア(60%)

オンライン詐欺(20%)

フィッシング(19%)

アジア周辺で起こっている多種のオンライン攻撃があるが、我々Penn Olsonはもっとも顕著な例のいくつかを取り上げる。ウェブカメラのハッキングから女の子をスパイし、ヌード写真で恐喝した中国のストーカーを覚えているかもしれない。中国では、悪意あるAdobe FlashのファイルでGmailにスピアーフィッシングを引き起こしたこともあった。インド、そしてこの大陸全土にわたりサイバー犯罪への関心が高まってきた理由は想像に難くない。

なぜアジアが、こんなにサイバー犯罪に狙われるのか?

アジアではインターネットのセキュリティーと使い方に4つの主要な弱点があると思われる。

1:ノートンによると、オンライン犯罪者は裁判にかけられないと信じているため、サイバー犯罪を報告する人が少ない。少なくとも調査対象の80%の人がそう考えている。警察に報告する代わりに、クレジットカード詐欺などの問題として自分の銀行に報告するだけで終わらせてしまう。しかし、これは恐らく表面に出ているセキュリティ問題の数を存続させるだけである。

2:中国とインドでは、ユーザー側でのいかがわしい活動がとても一般的であり、これが人々を高いリスクにさらしているのである。無料で不正に音楽をダウンロードすることに加えて、偽のオンラインIDを持つことは、こうした活動の特徴である。

3:なぜ、我々はEメールのアカウントやソーシャルネットワークのアカウント、クレジットカードのアカウントといった秘密の詳細を扱うのに不注意であるのか?実際、多くの人が同じパスワードを2度、またはそれ以上使うことに抵抗を感じていないのである。

4:企業のウェブサイトはより安全にする必要がある。多くのウェブサイトが基本的なSQLインジェクション攻撃によってハッキングされる可能性がある。インド政府でさえ、ウェブサイトの安全を確保する方法を十分に理解していないことを露呈した。実際にインドでは117もの政府のウェブサイトが、過去3年間にハッキングされた。

サイバーセキュリティは、物質的なセキュリティーのようなものである。現実の世界で、人々は全ての人が善人ではないと理解し、法に従おうと最善を尽くす。同様にオンラインの世界でも、我々はもっとサイバーセキュリティについての認識度を生み出し、いかがわしいウェブサイトの排除に導いていかなくてはいけない。

そして、スパムかもしれない見知らぬ者からのEメールを開けたり、また単に社会的な存在を増大させるためだけのために友達リクエストを許可しないなど、よりよい個人行動が必要である。

それ以外では、多くの国においてサイバー犯罪を良く理解したよりよい警察や法制度が非常に必要とされる。そうなればオンライン生活の質を向上させることも出来るかもしれないのだ。

【via Penn Olson 】 @pennolson


著者紹介:アブヒニート・クマール

インドのテック・ブログ「ヌーブ・ダイアリー」の共同設立者。MBA学生で、起業とブログに関心が高い。人それぞれの方法で、世界をよりよい場所にしてほしいと願っている。Twitter アカウント @abhineetsays.

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