Innovation Works(創新工場)が初めてインターネットに特化した1億8千万ドル規模のファンドを設立

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【原文】

アメリカとヨーロッパの経済が不安定化するなか、世界にとって希望の光となっているのはアジア、もっと端的にいえば世界第2位の経済規模をもつ中国だ。

このような国際的に起こりつつあるパワー・シフトは、利益の多い中国市場で地盤を築こうとしているあらゆる企業に見ることができる。ただ、大手の海外企業は文化的に中国へ馴染もうとしきたが、その多くは失敗しつつある。最近のGrouponは明らかにその一例だ。そのため、賢い者は中国をよく知る相手と提携するのが良いということを学びつつある。最も有名なインキュベータであるY Combinator でさえ中国でやっていくのは大変に違いない。

開発段階のテック系に投資をする中国のインキュベータのうちで最も有力とされるInnovation Works(創新工場)は、今日、1億8千万米ドル規模の巨大なファンドを設立した。大口出資者にはYuri Milner やRon Conwayが含まれている。DSTのYuri Milner は FacebookやZynga、Grouponに巨額の資金を注入して以降、投資界で有力な存在となった。Conwayは「スーパーエンジェル」の一人であり、GoogleやPaypal、Twitter 等へ出資するとともに、Innovation Worksへは個人的に出資している。彼は次のように言う。「ここ何年も私は多くのアメリカ企業を設立段階から支援してきた。私は李開復氏(元Google中国CEO)のInnovation Works(創新工場)が中国で同じようなチームが作られるのを見て以来、非常にわくわくするようになった。私は個人的に、Innovation Worksに投資し、シリコンバレートップの投資家の多くに投資することを勧めた。Innovation Worksはすでに素晴らしく、早い段階で結果を示し、成功し続けることを楽しみにしている。」

Innovation Works Development Fund(IWDF; 創新工場開発投資基金)と呼ばれているファンドは、特に中国のインターネットに焦点を絞った、米ドルベースの初めてのファンドである。この新しいファンドは募集以上に申し込みがあり、Innovation Works の影響力と、中国のネット系企業に対する確信を物語っている。Innovation Works は約34の企業に対して出資及び起業支援を行っており、そのうちで9の企業は有力なベンチャー・キャピタルからのシリーズAファイナンスに成功した。

他のファンド参加者は以下の通りだ。WI Harper、Silicon Valley Bank、 Baillie Gifford、Sequoia Capital、IDG-Accel、Foundation Capital、Mohr Davidow、Chunghwa Telecom、Singapore Telecom、Mediatek、Foxconn、New Oriental、SAP、Bertelsmann、Motorola、Autodesk、アメリカとカナダの年金基金、Ron ConwayやYuri Milnerといった投資家界の有力者、そしてYahooやGoogle、YouTube、Facebook、Amazonなど有力インターネット関連会社の新旧経営陣。

Innovation Worksから生まれた会社をご存じないなら、DianDian(点点)やUmeng(友盟)、Doodle MobileXing Cloud(行雲)について、過去に我々が書いた記事をご覧頂きたい。

【via Technode 】 @technodechina

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