少し前のことになるけれど、3ヶ月余り前に Penn Olson に「Facebookが日本で抱える問題」という記事が掲載され、その日本語訳をスタートアップ・デイティングに掲載した。
この記事を寄稿したのは、神戸外大でコミュニケーション学の准教授を務めるアダム・アカー(Adam Acar)氏だが、彼から12月に神戸で、ソーシャルメディアを使った世界向けマーケティングを競う、大学生コンテストを開催するというお知らせをいただいたので、紹介してみたい。
外国人教師として、いろんな英語スピーチコンテストで審査員を務める機会がよくあるんだ。日本人の学生達は、コンテストやその準備に真剣そのもの。ならば、話をもう一歩進めて、リアルにビジネス向けのマーケティング・プランを作ってもらい、ビジネス英語を習得したりソーシャルメディアのことを理解できるようになればいい、と思ったんだ。僕はソーシャルメディアの研究し、マーケティングを教えてきた。いくつかのアイデアは、ウェブサイトにも書いてある。これらのアイデアを実現するために、大学で委員会を作ったらいいと言われたんだ。そこで、僕と学生4人で委員会を作った。
教授の野村先生は、多くのスピーチコンテストで審査員を務めていて、椿本チエインでインターネット・マーケティングのマネージャーを務めるビル・ペリン(Bill Perrin)氏は、ガイドラインを準備するのを手伝ってくれ、コンテスト当日は審査員も務めてくれる予定だ。神戸を拠点にストレッチパンツを製造・販売している「ビースリー」は、スポンサーとして賞金を提供してくれることになった。
マーケティング・プランを醸成する上では何かしら課題が必要だ。コンテストでは次のような課題と条件が設定されている。
- 25〜35歳(いわゆるF1層)の女性がターゲット。
- Twitter, YouTube, Mixi のいずれかのソーシャルメディアを使うこと。
- 学生なら、誰でも参加することが可能。(日本人、外国人、性別は問わない)
- プレゼンテーションは英語で実施すること。
また、マーケティング・プランの中では、次の質問に答える必要がある。
- ビースリーのストレッチパンツの主たる購入者は誰か?
- 最もよい広告メッセージは何か?
- ビースリーは、どんな広告やプロモーションを展開すべきか?
- ビースリーは、認知度を高め売上を伸ばすために、ソーシャルメディアをどのように使うべきか。
コンテストへのエントリー締切は10月16日。3人〜5人でチームを作り、ここからエントリーされたい。マーケティング・プランの締切は、その1ヶ月後の11月16日。最終決戦は12月17日、神戸外大の講堂で開催される。
そう言えば、トリンプがやっている「おねだりボタン」機能は、世界的にも通用するのだろうか? 実験的なアイデアが多く披露され、それらのいくつかが功を奏して、世界中の街で日本製のストレッチパンツを来た女性があふれる日を楽しみにしたい。
<Social Contacts>
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- Facebook: http://www.facebook.com/pages/Marketing-Competition-Japan/193621717375325
- Mixi: http://page.mixi.jp/view_page.pl?page_id=124731
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