今年の初めにEric Fischerがツイッターで使用されている言語を見事にビジュアル化し、どの様にアジアの国々が表されていたかが話題になったこをを覚えている読者もいるかもしれない。Eric は最近もうひとつのビジュアルを完成させた。そして今回は誰が話しているかだけでなく、誰に話しかけているかをも示すものとなっている。
Ericによると、「緑色が場所から場所への物体的な移動を示し、紫色はある場所にいる誰かが他の場所にいる人に返信している事を示し、その両方を合わせて示しているのが白である。」上記のマップでは、世界のいくつかの拠点にフォーカスしたツイートの世界的な流れを見ることができる。西欧諸国では、殆どの活動がアメリカ海岸沿いと西ヨーロッパ諸国に集中していて、さらにその2つの間でやりとりが頻繁に行われている。ここではアジアに目を向けて、実際どんな事が起こっているかを見る事にしよう。(Ericのマップを切り取って、注釈をつけることに彼が気を悪くしないといいが。)

インドネシアはこのマップ上で最も活発に活動している場所かもしれない。他のどの地域より紫と白で彩られている様に思える。実際、昨年中、この国からツイッター関連の見出しを探すのに苦労する事はなかった。記事はテロの脅威に対する抵抗から、2011年にでたお化けの話まで幅広い。携帯電話の普及の進行に従い、インドネシアはツイッターが盛んな国として成長を続けるであろう。既にインドネシアのツイートの87%が携帯端末から行われている。
日本のマップも Eric のビジュアライズした図において興味深い場所である。それは、場所から場所への移動を示す緑が最も多い地域だからである。地震に見舞われた東海岸のずっと上をこの緑が占めているという現象をどう見たらいいのかは分からない。3月11日に起きた地震の際に送られたメッセージが大部分を占めるのではないかと思ったが、データはどうやら2011年の5月17日から9月1日にかけて収集されたものらしい。Eric も日本で起きている事について困惑してるようだ。
「日本の東海岸で何が起こっているか知らないが、間違いなく奇妙な現象だ。沢山の人がボートにでも乗っているのだろうか?データのエラーだろうか? 東京の測地系と世界測地系の違いから、混乱が生じているのかもしれない。」
どちらにせよ、これは大変興味深いビジュアルである。いずれにしても、アジアがツイッターで他国とのコミュニケーションをとっていることはわかる。そして、今後も国をまたいだ会話が更に進むことを願う。
Ericのその他の研究は彼の Flickr page で閲覧できる。
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