日本のスタートアップ「Panoplaza」が、パノラマ画像によるバーチャル店舗Eコマースサービスを展開[Startup Asia Singapore]

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

この記事は、Penn Olson初のテックカンファレンスであるStartups in Asia (シンガポール) における我々の特集記事の一部となる。このイベントについての特集記事一覧。我々のRSSフィードはこちらをクリック。

Eコマース分野で全く新しいと言えるアイディアにめぐり合うことはそうそうない。と言うのも、自分の商品を掲載するオンラインストアを立ち上げるとしても、通常は見た目を大きく変えることは難しいからだ。

しかし、日本発のスタートアップであるPanoplazaは、 店舗を閲覧する際に実際に見て周っている感覚を組み込む方法を考え出した。実際の店舗を写し出した美しいパノラマ画像をページに埋め込み(以下参照)、 ユーザーはそのスペースをウェブを通して遠隔的に閲覧することができるのである。

Panoplaza は、既に東京に実際に存在する書店のバーチャルストアを立ち上げており、オンラインストアに3D効果を組み込むため、20枚ほどのパノラマ画像を撮影した。

バーチャル本棚に展示されているいくつかの書籍に関しては、クリックすることでその書籍に関する新たな情報が表示される。このスタートアップではまた、バーチャルスイーツショップも立ち上げており、「チョコレート」を含んだ商品の検索などといった便利な検索機能を紹介した。

東京の大丸デパートでは、Panoplazaの新店舗により2ヶ月間で10万件のページアクセスを促し、顧客が店舗に滞在する平均時間を30パーセント押し上げた。売り上げは6倍になった。Panoplazaのバーチャルストアがその理由のすべてとは言い切れずとも、Panoplazaがビジネスを促進させた大きな理由であることに違いないだろう。個人的に、こういった仮想店舗がもっと一般的になった場合に顧客の関心が続くのかどうかわからない。

また同社は、店舗管理者が写真をアップロードしたり、売りたい商品に値札をつけたりすることができるオンラインツールを持っていると言う。この点で、店舗は顧客が仮想店舗にもう一度来て閲覧してくれるように商品を最新状態に保つことができる。

審査員は、どのように写真が撮影されたのか、パノラマ店舗を作成するのにどのくらい時間がかかるのかを質問した。Panoplazaはパノラマ撮影のスマートフォンの性能が向上すれば、店舗は自分で撮った写真をアップロードできるようになると強調した。

Panoplaza によると、日本の電子商取引市場の価値は現在1000億米ドルであり、そして毎年その市場価値は上昇していると言う。しかしオンラインショップは顧客の心に訴えるものがなく、双方向性に欠けるため、顧客を巻き込むことがまだできていない。

私がオンラインショップを実際に見てみたところ、小売り業者が顧客に提示できる巧みなインターフェースを提供していると感じた。

【via Penn Olson】 @pennolson

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