ブラジルと中国のネット市場、まだまだ参入の余地はある?

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【翻訳 by Conyac】 【原文】
「この投稿はゲストエディターであるMarc Violo氏 (mviolo@mac.com)によって書かれている。彼は2008年から中国に滞在し、デジタルマーケティングコンサルタント、Brazil IABのAdNetworks Committee取締役をつとめるEdvaldo Acir氏(edvaldoacir@uol.com.br)、ニューヨーク、サンパウロをベースとするデジタルマーケティングのプロであるAndre Bodowski氏(bodowski@yahoo.com)らと共にTencentの数々のデジタルプロジェクトに携わってきた。」

ブラジルと中国は地域の経済成長を牽引する存在であり、言葉、文化、政情や経済システムは違うものの両国のインターネット市場の状況には多くの類似点がある。

多くの大きなインターネット関連会社はすでに自らの地位を確立し、重要なマーケットシェアを握っている。しかし、これら2つのBRICへの投資を検討している企業には、そのマーケットから利益を生む機会が十分にある。インターネットの数字に基づいて比較すると、投資分析の参考になり決断の手助けになるだろう。

2011年にブラジルはイギリスを抜き、経済規模では世界第6位の国になりつつあるところで幕を閉じた。Ibope/Nielsen Research Center によれば、現在ブラジルのインターネット市場は7400万人規模であり、結果として多数の国際企業からの投資を獲得している。

最近ブラジルに参入したしたFacebookやNetflix、Amazonといった企業は、Google、Yahoo、Microsoftなど数年前にブラジル市場に参入した企業と市場の奪い合いをしている。それに加え、地元企業の先駆けであるUOL、Globo.com、IGおよびTerra Networksも巻き込んでの競争となっている。

中国のネットユーザーが世界最大規模の4.57億人(Incitez.com)を誇っているが、市場に参入した外資企業はそれぞれの失敗劇を繰り広げている。世界の大企業であるEbay、Googleやさらに最近登場したGroupon、およびその他の小規模企業は中国での安定した経営という点では困難に直面している。

中国のインターネット市場で成功するために覚えておくべき事は、企業のローカル化である。その国の優秀な人材を階級の至るところから雇い、ローカル視点で戦略を立て、自国や他の国で成功したビジネスモデルを持ち込まないようにすることである。

宣伝費用

ブラジルのIAB (Interactive Advertising Bureau)は最近、オンライン広告費用についての詳細な調査を発表し、新しい項目を追加するとともに過去の見通しを拡大した。以前は、IABは費用としてディスプレイメディアのみを対象と考えていた。今ではブラジルのサーチエンジン(Ask,Bing,Google,Yahooなど)も費用調査の対象としている。

サーチエンジンはデータを各機関に開示しないので、ブラジルIABはブラジルの広告代理店や広告主からのアンケートをもとに費用の予測を作っている。さらに、ブラジルのIAB調査投資ガイドラインおよびブラジルと類似したマーケットからのデータも参考にしている。

最近の調査によると、ブラジルのオンライン広告費用の約50%は検索に費やされ、ディスプレイが残り半分を占めている。調査によると、オンライン広告のブラジルでの費用は2011年には$3,100,000に届くと予想され、国内の広告マーケットの10%のシェアを占め、2010年と比べて25%の成長率が見込まれている。

ブラジルのオンライン宣伝市場と比べると、中国のサーチエンジンでは広告費が明確ではなく、宣伝主たちから敬遠されている。それよりも可能性を秘めた市場がモバイル宣伝の分野である。

3.03 億人のモバイルインターネットユーザーまたは66%のユーザー人口により、宣伝する側もモバイル広告の発展につながるネットワークに注目し始めている。最近の市場に対する投資は、世界の広告ネットワークを牽引する企業の一つであるInMobiで、中国の地元企業であるMadHouseなどと競合するため、中国投資の強化、新しいオフィスの設置などに注力している。

デジタル配分

社会的な不平等もまた、ブラジルと中国のデジタル分野でたどることができる。ブラジルでは、最貧民層の10%のうち 0.6%だけがインターネットにアクセスできるのだ。富裕層の10%のうち56.3%はインターネットにアクセスしている。Ibope/Nielsenに よって行われた調査によると、地域別結果は南部(25.6%)、南東(26.6%)となっており、北部(12%)と北東(11.9%)との違いは明らか である。中国においてはこうした差異はブラジルほど明らかではない。富裕層の住まう上海や北京では34%もの市民がオンラインとなっており、発展の 遅れている貧民層の地域のインターネット浸透率は28%となっている(Incitez.com)。

ソーシャルネットワーキング部門を見てみると、両国を通じて明瞭なことは、人々のマイクロブログ中毒者数の上昇であろう。Mercopress によると、ブラジルはいまだTwitter浸透率の高い国(24%)として上位3位に位置しており、中国は史上最も速いペースでマイクロブログが成長している国として取り上げられている。中国で最前線を行く情報ポータルの1つ Sina が、2009年8月より開始したTwitter類似サービス「Weibo」は、既に富裕層の市民の24%が利用しており、現地の最大手ビジネスインテリジェンスプロバイダーのCICによると、この数字は 2億5000万ユーザーに値するという。

クローンと思われていた Weibo はすぐに革命的なサービスとなり、今ではTwitterの模範サイトであり、また第3者の動画や画像の統合サービスも参考にしている。ユーロ圏の問題と米国の成長低迷をもってしても、ブラジルの経済成長は継続するだろう、という意見が囁かれている。それに加え、2014年のサッカーワールドカップと2016年の夏のオリンピック開催の双方のブラジルでの開催が決定している。これによってオンラインの広告経費はうなぎ登りするだろうと予測されている。ラテンアメリカのは大の経済成長年を2012年に迎え、新しく重要なデジタル関連企業の参入が期待される。

数字からも明白だが、中国は投資の機会で溢れ返っている。Eビジネスの開発を例にとってみると、工業情報化部宣伝部のDong Baoqing次長は、「中国におけるEコマースの売上高は、2011年から2015年の間、毎年少なくとも32%の成長を遂げるであろう。我々は、 2015年の取引高として18兆元(2.8兆ドル)を見込んでいる。」

しかし、中国で収益を見込める企業の開設を成功させるには、まず市場について完璧に勉強し理解することが必要である。中国の古くからのことわざにあるように、郷に入れば郷に従え(入乡随俗)である。これは両国に言えることであろう。

[Image courtesy of democraciapolitica]

【via Technode】 @technodechina

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