Sina Weibo(新浪微博)ゲームの「Beast War」レビュー

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

ユーザーにとって使いやすいが財務面において無理のある大手のSina(新浪)は、課金制度を開始するべく、先日、当企業のWeibo(微博)マイクロブログプラットフォーム上でweibi(微币)と呼ばれる独自の通貨とゲームを導入した。しかしこれらのゲームは本当に楽しめるものなのだろうか?私はそれを探るべく、これらゲームのいくつかをふれてみた。これはSina Weibo(新浪微博)ゲームのレビューシリーズ第7弾となる。

こんなゲームを待っていた!上に掲載の画像は、Sina Weiboのゲーム魔兽战争を初めて起動したときに目に飛び込む画面だ。このタイトルは大まかな訳で、Beast War(魔物戦争)となる – なんと言ってもこのネーミングがクールだよね- このゲーム、タイトルだけ見ていると World of Warcraft の中国版を連想させるが、上の画像同様ゲーム自体ももちろんクールだ。 これまでの他ゲームのレビュー内容をもってすると、このゲーム、まあまあの出来と言える。

核心部分として、このBeast Warは、Toy Legionに非常に似た物であると言える。同様のRTS(リアルタイムストラテジー)とタワーディフェンスのDNAが組み合わさったようなもので、これまた同様のソーシャル的要素が取り込まれている。が、私はToy Legionよりもこのゲームを気に入ってしまった。なぜか?

まず初めに、このゲームの起動は速い。その他のWeiboゲームの明らかな障害などは知っていたが、このゲームではアクション部分にすぐに取り掛かることができ、チュートリアルは驚くほど短く、プレイするにつれ学んでいくことを可能としている(途中ミッションをもってガイドしてくれる)。気がつくと、魔物の兵士団を作り上げることができる基礎は身についており、防御塔を上手く利用することで小さな攻撃などから身を守ることもできた。

前述のとおり、構造的には新しい試みではない。リソースを収集し、それらを使用し建物を建て、それらの建物を使用し多種多様の魔物たちを作り改善し、そして好きな時にそれらの魔物たちを使用し て新しいWeiboの友人たちに攻撃を仕掛けたり、コンピューターによって動作している魔物村を襲ったりすることができる。理論上では、このゲームはToy Legionなのだ。違いはと言うと、全体としての制作の部分だ(コンセプト自体ももちろん異なる。だが、自分の魔物陣を使って友人を倒したくない人なんていないだろう?)。

Beast Warは、課金制度をより上手く導入していると言える。課金していないユーザーにとっても楽しめるゲームとなっているからだ。そう、このゲームにはインゲーム通貨が存在する。そして、この通貨を使用すれば、通常なら時間がかかるプロセスを短縮してくれる。もしくは通貨を利用することで、開始ゲートですぐに高価な魔物類をアンロックすることができるのだ。だが、開発者はバランスよくこのゲームを作り上げており、ユーザーは、プロセスを消化する待ち時間に何らかのタスクを与えられるため、待つことが苦悩と感じられない仕組みになっている。実際のRTS(リアルタイムストラテジー)ゲームのように夢中になるゲームではもちろんないが、このゲームは仕事の合間の息抜きとして楽しめ、お金をせびる時以外は待たせることに集中しているようなアニメなどよりは断然良い。

アニメに触れたところで1つ、私はこのBeast Warのアートセンスにも一目をおいている。もちろんこれはDiablo IIIに勝るものではないが、ゲーム自体はじゅうぶん見栄えの良いものとなっており、魔物を選択している時(下のメニュー画像参照)、購入可能な魔物のクールなイラストを見ることができる。かっこいい魔物の絵について語る私は6歳児のようだと思うって?そうかもしれない、でも自己防衛のために一言:「うるさいよ」。

Beast Warはもちろんその全てが「虹と子猫」ではない(あくまでも比喩的な意味で。文字通りの解釈をしてしまうと、”虹も子猫”も実際にはいないのだから)。私はこのゲームを数日に渡り時々プレイしてきた – その他のWeiboゲームと比べると遥かに長い時間集中することができた。が、非課金プレイヤーには目に見えないガラスの天井が張り詰めているのに気づいた。高性能の魔物たちをアンロックするには数百万ものリソースが必要で(多くの場合が宝石)、私は、自分がそれらのリソースを蓄積できるだけの時間プレイし続けることなど想像できない。これらのゲームによく見られるのだが、このゲームもまた、自分のフォロワーに対してBeast Warがどれだけ素晴らしいゲームかというスパムまがいのメッセージを送信しようとする。またこの意見には偽善を伴うこと十分理解した上で述べるが、ゲー ム中ほとんどのシーンでBGMやサウンドがないのは非常に奇妙に感じた(もちろん私は、その他のWeiboゲームのように馬鹿げたループサウンドがないこのゲームの方が遥かに良いとは思うのだが)。

それでも、Beast Warは私がプレイしたWeiboのゲームの中で一番出来の良いゲームである。もしくは、私の期待度が薄れてしまっていて、適当なところで手を打つようになってしまっているのかもしれない。いずれにしても、そんなことは問題ではない。いまだもって私がお金を費やしてまでプレイしたいと思わせる要素はそこには無く、これはおそらくこれらのゲームの基礎的な課金戦略というのが、”ゲームをつまらなくさせないためにお金を費やす”、ということであるからだろう。Beast Warは、その他利用可能なゲームの中で、独自に展開していくゲームとしては一番優れたゲームである。しかし、これはこのゲームが、私がお金を支払ってまでプレイしたいと思わせるその他の華々しいゲーム陣と同じ土俵に立てるとは限らないのだ。

よって、しばらくはBeast Warに別れを告げ、Battlefield 3に戻ろうと思う。

【via Penn Olson】 @pennolson

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