モスクワを拠点とするベンチャーファンドRu-Net、東南アジア市場に5000万米ドルを投資

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

Startup Asiaイベントに合わせて、モスクワを拠点とするベンチャーファンド Ru-Net の投資ディレクターである Alexander Pavlov 氏と対談をする機会を得た。 Ru-Net が計画している東南アジア地域に対して行う5000万ドルの投資計画について語った。

Ru-Net はロシアを拠点としたファンドで、インターネットとIT産業に向けた投資に焦点を置いた企業である。彼らが投資を行い成功した企業には、 OZON.ru(しばしば「ロシアのAmazon」と称される)、BigLion(ロシア最大の日替わりディスカウントサイト)、 ivi(オンライン動画サイト)などがある。彼らはまた、主に米国のテクノロジー企業に投資する全く異なった種類のファンド、RTP Ventures も運営している。

現時点で、Ru-Netがファンド内で保有するのは7億ドル。彼らがどれだけのスタートアップを発掘できるかによるものの、うち5000万ドルをこの先2、3年で東南アジア市場に向けて投資する予定だ。既に MJ Group と呼ばれるベトナムのEコマースプラットフォームに投資しており、現在インドでも投資を目論んでいる。

Ru-Net は、1度の投資ラウンドで500万から2000万ドルの資金投入を希望しており、Eコマース、オンライントラベル、オンラインエンターテイメント、ソーシャルゲーミング領域をターゲットに考えている。また、シードラウンドの資金調達を既に受けているスタートアップがより望ましいとしている。

東南アジア市場への参入を目論むRu-Netだが、今のところは東南アジア地区にオフィスを構えていない。むしろ構えるべきだと個人的には思ったが、Alex 氏は後に東南アジア地区にパートナーがいると言うことを教えてくれた。彼らは Digital Media Partners(DMP)に投資しており、現在合資会社として名を連ねている。いずれにしても、ローカルパートナーは現地の市場を熟知しており、的確なネットワークを持ち、また消費パターンについても海外の投資家と比べより深く理解しているのだ。

Startup Asia のピッチ大会Startup Arenaに対するAlex氏の見解を聞いてみたところ、彼はEコマース市場のいまだ未開発の潜在性に期待していると語った。Eコマースにはまだ成長の余地があり、異なる市場で実現・再現可能な企業を実施構築できる人材を探していることを明らかにした。

以前RedMartは、シンガポールの非生鮮商品市場が年間およそ42億ドルを生み出していることを明らかにしている。Eコマース産業内でスタートアップが探るべき分野は、確実に存在するはずなのである。

【via PennOlson】 @pennolson

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