iPadの商標問題を巡ってAmazon ChinaとSuningが販売差し止め

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

中国のB2C eコマースサイトである Amazon China と Suning.com (SHE:002024)の2社は、中国本土でのiPadの名称使用問題に関し、AppleとProviewの法廷闘争の影響を避けようとiPadの販売を停止する動きをとっている。”iPad”や”iPad 2″の検索や商品の並び替えをしてみても、Apple(NASDAQ:AAPL)の象徴となっているタブレット(あるいは競合製品)のアクセサリーしか検索結果に出てはこない。これはどちらのサイトでも同じだ(写真上)。

先日、中国中部地方の街のApple販売代理店が当局に検挙され、Proview(HKG:0334)の提訴に関する現状調査の一環としてiPad 2が45台押収された。中国のサイト QQTechでは、Amazon (NASDAQ:AMZN) ChinaとSuningの両社が掲載しているiPad 2のスクリーンショットが2枚あったが、ユーザーはiPad 2を買うことができない。Amazonでは価格と「購入」ボタンが消されてあり、Suningではチェックアウトのアイコンをグレーにして価格も削除している。

QQ Tech からのスクリーンショット

何度も検索したが、iPad 2の掲載は見当たらなかった(スクリーンショットが本物であることは確認した)。この2つのサイトのどこにもiPadモデルが販売されているのをまったく見つけられなかったのだ。

SuningもAmazon Chinaも、中国のB2C のEコマースの中では弱小プレーヤーだ。Alibaba(阿里巴巴)のTmall.comや360Buy(京東商城)などの大手企業は今でもiPadを販売しており(こちらこちらを参照)、中国で早くから家電商品をオンラインで販売し始めたDangdang(当当網、ニューヨーク市場登録名:DANG)も販売を続けている。

AppleとProviewの訴訟は中国国内におけるiPad販売を全面禁止するものではないが、中央政府の工商行政管理局(AIC)が決断しうる1つの措置として、販売全面禁止の可能性は残る。本土の深圳に本社を置く台湾企業であるProviewは、中国で組み立てられたiPadの輸出を阻止するための申請を行なうかもしれない。Proviewがどのような出方をするか予測し、AICへの対応に時間をとるのはApple次第だ。

今後、その他のeコマースサイトが更にiPadを販売停止にすることがあればまた情報をアップする予定だ。

【viaTech in Asia】 @TechinAsia

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