中国のミニブログで実名登録制度が実施される。恐らくそれに対する抗議、もしくは単に中国の全般的なネット事情に対する抗議なのだろうと思うが、ある中国人ネチズンがFang Binxing(方濱興)− 中国のグレートファイアーウォールの父 −の身分証番号を使ってNetease Weibo(易網微博)の登録に成功したと主張している。
ところで、Netease Weiboは中国で最も人気のあるマイクロブログサイトではない。そして、Fang Binxingがマイクロブロギングにすぐに興味を持つこともないだろう。なぜならば、彼は2010年にSina Weibo(新浪微博)にアカウントを開設したが、すぐに多数の怒りのコメントで溢れたためにアカウントを手放さざるをえなかった。
だがこれはFang Binxingと実名登録制度に対する面白い抗議の仕方だ。実名登録制度によって不正アカウントや偽アカウントがなくなるという考え方を根本から崩している。適当なネチズンが、中国一流のサイバーセキュリティー専門家の身分を利用してアカウントを作れるのであればどれだけ安全と言えるだろうか。
今ちょうど、該当のユーザーがTwitterを通じてこのニュースを報じている。(そのツイートのオリジナルは下に掲載)なので、これが本当の話かどうかは分からない。それに、このユーザーがどのようにしてFang Binxingの身分証明番号(マイクロブログアカウント作成時に必要)を入手したのかも明らかではない。
このユーザーにコンタクトしたので、何か返答があれば情報を更新する予定だ。
[via @isaac]
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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