インドのオンライン広告および決済プラットフォームのInMobiは、世界中のフィーチャーフォン利用者によるデジタル商品のオンライン決済を実現するため、人気のモバイルブラウザーOpera MiniをつくるOperaと提携することを発表した。
アジアにはこの比較的シンプルな携帯電話を利用している人が多い。特に、インドとインドネシアではネットに接続する主要な手段だ。このことから、ImMobiのSmartPayモバイル決済プラットフォームの拡張はアジアにとって大きな意味を持つ。この展開について、InMobi東南アジアマーケティング責任者のSally Wuuに話を聞いてみた。Sallyは今回の目的について「Operaユーザーが、モバイル上の商取引をスマートフォン、クレジットカード、Paypalなどのプラットフォームがなくてもシームレスに行なえるようにすること」と語った。確かにこれらは新興国市場の人たちに欠けているものだ。
新興国市場におけるオンライン決済の問題は、この提携による「ブラウザー上のユーザー認証」によって解決される。すなわち、Opera MiniブラウザーはInMobiのオンラインパートナーとも協業することになる。パートナーであるサイトやアプリ開発者は、代わりにこのノルウェーのウェブブラウザーを信頼するわけだ。つまり今回のパートナーシップによって、InMobiのプラットフォームパートナーは世界の1億6000万人のMiniブラウザー利用者へのアクセスが可能になる。
現在のところ、InMobiのSmartpayはキャリア請求にしか対応していないが、そのうち「銀行、クレジットカード、PaypalやP2P決済サービス」も受け入れるようになるだろうとInMobiのSallyは言う。SmartPayはインド、インドネシア、マレーシア、その他世界27か国で利用することができ、2011年5月にサービスを開始している。
同地域におけるその他の決済手段には、シンガポールのMovend(今はMOL ポイントも受け入れている)、Paypal、Cherry Creditsそして中国のAlipay(支付宝)がある。
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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