起業家が知るべきアジアとはどのようなものなのか – StartupSchool vol.2 レポート

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3月14日、今年から開始した新イベント「StartupSchool」のvol.2を開催しました。告知開始から一日足らずで満席となり、みなさんに強い関心を持っていただけるようで、Startup Datingのメンバー一同感謝しています。前回の開催の様子はこちらでレポート記事を掲載しているので、見ていただければと思います。

vol.2である今回は、今年の2月にシンガポールで開催されたStartupAsiaの報告会を兼ねて「起業家が知るべきアジア」をテーマに開催しました。こうしたイベントが起業家や起業家を志すみなさんにとって、日本だけでなくアジアにも目を向けるきっかけとなれば嬉しく思っています。

1時間目:StartupAsiaに赴いた人々に聞く、現地シンガポールの様子

今年の2月2、3日にシンガポールでStartupAsiaが開催された。その際の現地の様子を、現地に渡って取材を行なっていたStartup Dating の池田、三橋と、カンファレンスに参加していた写真共有サービス「Snapeee」を運営するマインドパレット CTO の神尾氏より語っていただきました。当日、イベントの参加者はシンガポールや香港に行った経験があるという方も多く、アジアを視野にいれている人が多く参加している印象を受けました。

StartupAsiaに参加した人数は合計で、870人。最も多かったのは中国からの参加者で、574人。日本は中国に次いで85人と全体で二番目に多い参加人数でした。統計についての情報はこちらの記事をご覧ください。

Snapeee にとってシンガポールというワードが最初に意識されるようになったのは、アプリをローンチして、最初に香港にユーザーが増え、その次にシンガポールに飛び火するということがあったからだと神尾氏は語ってくださいました。シンガポールでユーザーが増えたあと、あちこちでユーザー数が増加し、シンガポールから火がついたような印象を受けたそうです。

シンガポールのスマートフォンの普及率を考えると、アプリなどのサービスは東南アジアにでていくのはありだという話も語られました。特にシンガポールなどは人口は国全体でも500万人ほどと多くはないですが、スマートフォンの普及率が90%に達しており、テストマーケット的な使い方ができるというメリットがあります。

現地の人材の様子や、シンガポールは観光誘致をするような感覚でベンチャー誘致をおこなっていることなど、StartupAsiaのことだけではなく、シンガポールについての情報をいくつもの視点から教えていただきました。

2時間目:MOVIDA JAPAN 伊藤氏「アジアのベンチャー生態系をつくる」

2時間目に登壇していただいたのはMOVIDA JAPANでSeed Acceleration Programの統括を務める伊藤氏。今回も前回のスクール同様、インキュベーション、シードアクセラレーターとしてスタートアップ支援を続ける側からのお話を伺いました。

MOVIDA JAPANはアジアに北米並みのスタートアップ・エコシステムをつくろう、と昨年立上がったシードアクセラレーターです。それを日本だけではなく、東アジアに立ち上げることを目標とし事業を行なっています。日本の中でも、福岡を基点にすると東アジアの国の多くは3時間くらいでいけます。

シリコンバレーでは毎年数千社の企業が生まれては潰れていき、数が質を育てている部分もある。そのためMOVIDAとしても数をたくさん育てることを目指しています。西海岸では失敗したことが尊ばれてほかの企業に呼ばれることもあります。もちろん、それには実力があることが前提ではありますが、こうしたセーフティネットをしくことで、より多くの人が挑戦しやすい環境をつくることもMOVIDAの目的だそうです。

MOVIDAが用意しているプログラムには起業家の横のつながりを生み出すことを目的としており、定期的に情報交換を行い刺激を受けることで切磋琢磨していけるようなスタートアップのコミュニティを作っていこうとしています。今後MOVIDAがどのような生態系をつくっていくのか注目したいと思います。

3時間目:香港からの特別ゲストーMakible

最後に登場したのは、Nicholas Wang。彼は300ドルの3Dプリンタキットを発表して話題になった香港で新しモノのハードウェア/ガジェットを自ら開発し発表を続けるスタートアップ「Makible」のファウンダーです。加えて、香港のスタートアップ・コミュニティBootHK や、スタートアップ・イベント Startup Saturday のオーガナイザーを務めているなど、香港のスタートアップ界隈では有名人。

SXSW(サウスバイサウスウエスト)から香港への帰路の途中、東京に立ち寄り、Startup School Tokyo にも足を運んでくれました。SXSWに参加している間に産まれたという彼の子供の顔を見る前にschoolに足を運んでくれたことに心から感謝したいと思います。

彼からはモノづくりのスタートアップを検討している人にとって、香港という土地は魅力的な条件が揃っているということや、Makible や香港のスタートアップ・コミュニティについて語っていただきました。

ゲストによるトークが終了したあとの時間は、前回と同様にミートアップを開催しました。今回は前回より参加人数を絞ったことで、ミートアップの時間での交流も、濃い時間になったように思います。次回開催の際にも、参加者のみなさんにとって有意義な時間となるようにしていきたいと思います。