UNIK、インドネシアでローンチしたオンライン決済のスタートアップ

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

こんな話をおそらく何回となく聞いたことがあるだろう。インドネシアでのオンライン決済には大きな問題がある。可能性のある解決策には多く、電話オペレーターに支払いを請求させる、第三者預託サービスを利用する、売買代行業者に現金回収を委託するといったものまである。

こういったやり方はまったくシームレスではなく、Paypalやクレジットカードを使ったショッピングに慣れた人にとって上手くいかない。インドネシアでオンラインで買い物をするには大変なことなのだ。今まで以上に独自のオンライン決済方法を開発したスタートアップ銀行大手も)が出て来ているのはとてもいいニュースである。その一つがUNIKだ。

UNIKは創業者のDavid Ratnerと彼が率いるチームで運営されている。PayPalとM-Pesa(銀行ネットワークと結合したモバイルネットワーク決済ソリューション)を1つにしたようなサービスである。David氏がこのサービスについて説明してくれた。

「UNIKはオンラインを利用したモバイル電子マネーの決済ゲートウェイであり、ユーザーはこれを使ってオンラインショッピング、支払い、プリペイド携帯の通話時間の追加チャージ、ゲームクーポンの購入、エスクローサービスでの支払いなどができるようになります。今後は、エージェントネットワークを早急に開発して送金や現金の引き出しも提供する予定です。当社にはオンライン、モバイル、SMS、販売店舗などのチャネルがあります。」

UNIKはサードパーティーのパートナーが開発・サポートをしている決済システムで運営されている。Davidはそのパートナーがどこであるか明らかにしていないが、決済システムは世界13カ国で使用され、取引されている口座は1,000万以上に上ると言う。さらにこう続けた。

「このシステムを使って、フィリピンにあるGlobe telecomのGcash展開をサポートをしています。この事例では、Bank Indonesiaが定めるサードパーティーのセキュリティ監査でを合格しています。[…]当社は、フィリピンにある他の決済ゲートウェイのスタートアップよりも大変有利な立場になったといえます。ガレージで作ろうと思うシステムではないでしょう。」

UNIKは2011年12月に初めてサービスを開始し、今では17,000人のユーザーが契約し、Tokopediaと提携を結んでいる。またエンジェル投資家から資金を調達し、今では第2ラウンドの資金調達を求めている。

オンライン決済サービスには、UNIK以外にも多くのプレーヤーがいる。IndomogはJoshua Kevinが先日取り上げたが一番のライバルとなりそうだ。その他のサービスにはKaspay、iPaymu、Inapayなどがある。

しかし、まだこの業界に明らかな勝者はいない。みんな自分たちの企業がインドネシアのPaypalになれると思っている。選択肢が多いと少し迷うことがあるが、処理をするのに覚えないといけない手間が省け、オンライン決済にユーザーが慣れていくことにつながるのである。

一番使いやすいサービスが残りますように!

【viaTech in Asia】 @TechinAsia

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