起業家に必要なのは情熱か、それともお金か?

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

先日、Jakarta Founders Instituteの人々が、とある興味深いオープンディスカッションの場を設けた。起業家にとってより大切なのは、情熱とお金のどちらなのかが議論された。この面白い討論には、正しい答えも間違った答えもない。

私はTwitterでも私なりの視点を述べたのだが、起業家は情熱が先であるべきだと信じている。私が最初に起こしたベンチャー企業(教育ビジネスの会社)は主にお金が動機だった。正直、若い世代を教育することにそんなに熱意を持っていなかった。その会社は資金面ではうまく回っていたが、仕事にあまり満足できていなかった。5年経った後この仕事を離れ、最終的に事業は売却された。正直ホッとした。

当時何が間違っていたのかを理解したのは、デジタルメディアに興味を持つようになってからだった。このブログは本格的になるまで、趣味で始めたものだった。何回かメディアの焦点を変えたこともあった。本当に面白いと思えるもの以外には落ち着きたくなかったのだ。私は自分があるべき場所を捜し求めた。そしてありがたいことに、それを見つけることができた。 アジアのテクノロジーやスタートアップの話題を探し、知り、伝えることはとても楽しく刺激的である。それは、私が心から夢中になれるものとなった。

情熱は、起業家の「人生の質」を上げる。自分が真に情熱を注ぐことを仕事とし、人々のために真価を作り上げ、それによって自分の気持ちも高まるのであれば毎日16時間働くのもいいだろう。情熱が起業家の支えなのだ。チームの支えともなる。情熱は人から人へと伝わりやすい。情熱が本物であれば、それはチームのメンバーへ広がっていくだろう。設立者がチームの中核メンバーの意欲をかきたて、さらに彼らが新しいメンバーをやる気にさせる。 己の方程式に情熱が見受けられないなら、人生は厳しくで色あせたものになるだろう。この特質は満たしても満たしきれないものとなる。ユーザや顧客が、あなたが提供する製品が誠実だと思うこともないだろう。情熱は手に取ってみることも測ることもできないが、スタートアップに心構えを与え、順調に進むために重要な要素だ。

私は、現実主義者でもある。情熱では飯は食えない。私たちはみな、請求書を支払うためのお金をどうにか稼いでいかなくてはな らない。お金は重要だ。しかし、情熱もなくお金を稼ぐのは非常に退屈だ。また、自らの製品に対してまず情熱を持てないなら、おそらくお金は稼げない。顧客はあなたを信用しないだろう。

しかし、お金が情熱を上回る時期がある。普通それは、スタートアップサイクルの後期ステージであり、情熱が失われお金がそこにあり、あなたはそれを掴んでビジネスを他の人の手に渡し人生をエンジョイすることができる。しかし駆け出しの起業家にとっては、情熱こそが出発点で あると私は信じている。これこそが、起業家が走り続けるためのエネルギーだ。もしまだ情熱を持てる対象を見つけていなければ、探し続けることだ。今は亡き スティーブ・ジョブズが言うように

「君はもう真っ裸なのだ。ただ君の心の導くままに進めばいい。」

―Steve Jobs、スタンフォード大学2005年卒業式の祝辞

【viaTech in Asia】 @TechinAsia

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