[beLAUNCH2012] 韓国・スタートアップ・バトル 第2グループ

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原文

ヤンジェドン(良才洞=양재동)aTセンターで開催されている beLAUNCH 2012 の特別プログラムとして、合計4回に分かれて進行されるスタートアップ・バトル。 2回目のバトルでも、1回目と同じように質疑応答を含む約15分という短い時間の中で、5つのチームが自分たちをアピールするために全力を尽くした。

スタートアップ・バトル 第2グループ 審査委員:

  • TechCrunch – Serkan Toto記者
  • 韓国投資パートナーズ – ジョン・ヒョンスン(전형순)チーム長
  • クアルコムベンチャーズ – グォン・イルファン(권일환)総括
  • ブルーランベンチャーズ – ファン・ジョンジュン(황정준)常務

1. QRコードを利用したモバイルSNS「Phewtick

最初の参加者は、今日のスタートアップバトル参加チーム10チーム中、唯一の外資系チーム(訳注:日本)Phewtickだった。

Phewtickは、QRコードを利用したモバイル・​​サービスである。新しい友人を作り、周りの人たちと連携してソーシャルゲームを楽しめ、ユーザ同士の共通の友人を見つけることができ、それらを通じて、利益を生み出すことも可能だ。大都市中心のビジネスで強みが期待できるこのサービスは、大学生を最初のユーザベースにし、事業主が提示した条件(例えば、 顧客50人が訪問したらポイント贈呈)により、ユーザが収入を得ることができる、新しいコンセプトを持った位置情報サービスである。

リリースを間近に控えるこのサービスは、収益構造モデルがまだ実現していないが、10%〜20%と高いコミッションが得られることを明らかにした。彼らは、技術者とデザイナーによるチームであるため、リアルな世界で企業とのコネクションを持っている会社と相談する必要があると考えを述べた。審査員は、知らない人に出会う方法が怪しげであるとの憂慮を示したが、Phetwtick の開発者は、実際の生活の中で、新しい友達を作り楽しい生活を送る機会を提供することが目的だと答えた。

2. Beyond the space「V touch」

眠くてベッドに横になってから照明を消し行くのが面倒、外出の準備を済ませ靴を履いてしまってから、エアコンがついていることを知った、リモコンを使いたくないときなど… Vタッチのキム・ソクジュン代表が明らかにした、Vタッチが必要な瞬間だ。 3Dカメラを用いて手の先端と目のの位置を捕捉し、入力方法をこれまでのGUIから「手」に変えてくれるこのサービスは、驚くべきことに、一人の力で1ヶ月で作ったという。予選からの強力な優勝候補だったVタッチは、残念ながら舞台照明が強かったため、リハーサルのときのようにデモが完全に成功させることができず、残念なものとなった。この新技術について、審査員は、ユーザ・インターフェイスの直観性の欠如、解像度の不足から認識の誤りが生じる可能性などについて質問をし、大企業が持つ既存の動作認識技術を相手にできる、技術/マーケティング的な要素に興味を示した。

3. クリエイティブ・シェアリング「Weenu

ストーリーのある芸術作品に消費者が出会ったら?…という疑問から始まったWeenuは、国内の芸術サービスに消費者が簡単に出会えるようにするだけでなく、SNSベースの技術を使い、知人と感動を共有することができるプラットフォームだ。創作物に対する劣悪な社会待遇を改善すべく芸術作品に「物語」という価値を与え、創作者にはコミュニケーションを、創作物には流通を可能にするという。

収益構造は、従来の電子商取引と大きく違わず、販売成立に応じて手数料を徴収することを目標としている。サービス立ち上げからこれまでに、約7000万ウォンの利益を上げたという。 PayPalなどの支払方法を通じ、グローバルマーケットを狙っているというこのサービスは、現在の劣悪な国内美術市場の現実を克服し、いずれ、オフラインのサンサンマダン(상상마당=想像広場、ソウルにある文化施設)のような、アーティストを包容できるプラットフォームになりたいと考えている。

4. 君と私がやりとりできるファッションスタイル「magazine LOOK

韓国内外のファッション・コミュニティが活発なのにかかわらず、Photoshop を使って写真をアップロードするユーザから、携帯電話で写真を撮ってアップロードするユーザまで、統一された様式や手間は誰もが残念に感じる点の一つだろう。magazine LOOK は、ショッピング、編集、共有をキーワードとして、ファッション・アイテムを独自開発した編集ツールを使って自分だけのマガジンを構成し、他の利用者と簡単に共有できるようにしたサービスだ。最近の傾向に合わせ、どんなデバイスでも使用できるように。HTML5とJavaの両方で開発され、他の利用者と一緒に編集して共有できることが、他のファッション・サービスとの違いである。

5. ドキュメント共有サイト「KiDoCu

Slideshareで19枚の画像プレゼン資料を共有するのにかかる時間は11分、KiDocuでかかる時間はわずか49秒。この事実が説明を要さずKiDoCuを印象的なサービスだと教えてくれる。現在は、MS-Office、PDFや画像ファイルなどの基本的な形式のみをサポートしているが、今後、他のファイル形式もサポートする予定だ。その他、現在サービス中のSN​​S向け送信機能に加え、今後、ダウンロード、コレクション、共有などの強力な機能を提供する予定であり、国内ではHwp(訳注:韓国でいう「一太郎」的なワープロソフト)アップロードをサポートする、特定のユーザ間のプライベート共有や、ユーザが利益を得られるストアの構築まで、KiDoCuはさまざまな計画を持っている。特に、海外でのサービスと独自のコンテンツ並べ替え技術を強化し、今後、さまざまなモバイルプラットフォームでもKiDoCuが閲覧できるようになる見込みだ。

 

明日行われる、3番目と4番目のセッションでは、どのような斬新なスタートアップがこの熱気を保ってくれるだろうか。期待したい。

 

*この記事は、beLAUNCH 2012記者団バク・ドヒョン(박도형)氏、チェ・ハゴン(최학곤)氏の協力により作成された。

【via BeSuccess】 @beSUCCESSdotcom

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