[Echelon 2012] 距離が近づき結束が深まる日本と東南アジアの将来

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

Echelon 2012の最後を飾るパネルディスカッション「日本はどのようにして東南アジアと関わっていくか」では、Startup Datingの共同設立者であるMasaru Ikeda氏が司会を務め、Netprice代表取締役社長兼グループCEOのTeruhide Sato氏、Fun & Cool VenturesのCEO兼共同設立者のGanesan Velayathan氏、Agile Media Network IncのCEOであるMotohiko Tokuriki氏、そしてOpen Network Lab取締役のHiro Maeda氏が登場した。

この記事は6月11日と12日に開催されたアジアを代表するテックスタートアップイベント、Echelon 2012の生中継取材レポートの一部である。

なぜ日本人とスタートアップは東南アジアにやってくるのか

「その答えはいたってシンプルです。お金があるところに人は行くから」。とGanesan Velayathan氏は語った。

シンガポールと東南アジア諸国には多くのベンチャーキャピタルが押し寄せているため、ここには彼らにピッチできる機会がある。日本のGDPはこの10年間停滞気味というが、インターネット業界の成長率は年間15%という驚異的な数字を示しモバイルがこの大成長の牽引役となっている。

同じことがモバイルが普及する東南アジアにも当てはまり、資金力を持ち機会を探る日本人を引きつけている。Hiro Maeda氏は日本人は東南アジアを選ぶ、とコメントした。それは東南アジアの状況が日本とよく似ており、多くのビジネスモデルをここで再現することができるからだと語った。また日本人にとって、競合が多すぎる欧米で挑戦することには意味がない。

日本でスタートアップを立ち上げるにあたっての最大の問題

大方の予想とは裏腹に、Velayathan氏は日本で起業したい人たちに次のように声をかける。「日本は起業するには手軽な場所だよ」と。他の人がすることをやりたがらない人が多い。シンガポールでは、シリコンバレーで起こっていることがコピーされ再現される。Maeda氏は、実は日本はマネタイズがしやすいユーザがいる魅力的な市場であると補足した。

とはいえ、日本市場に入り込むには日本のビジネス文化を理解することが重要だ。この点に注意を払わない外国のスタートアップがしばしば見られる。日本はビジネスの過程や人脈を重んじる国である。このハードルを乗り越えるため、様々なビジネス環境をうまく乗り切れるような地域マネージャーを現地採用するのが通例である。

Motohiko Tokuriki氏は、補足説明としてグローバル製品が日本でリリースされるなら、現地のマネージャーをあえて起用することはせず市場テストとしてやってみる手もあると述べた。

日本でビジネス展開を目指すスタートアップへのアドバイス

Hiro Maeda:努力を惜しまないことです。たくさんの顧客開拓を心がけ、決して中途半端にはやらない。それでは絶対にうまく行かないから。地に足をつけて理解しようとすることも必要です。

Motohiko Tokuriki:日本企業と協業すること。日本人ともっとよく話すようにしてみてください。

Ganesan Velayathan:中国に比べれば日本で起業する方が成功しやすい。起業する時は、現地だけでなくより大きな市場にも目を向けることが大事です。

Sato:他人の真似事に終始しないことです。クリエイティブにかつ現地に認知されるビジネスをつくるべきです。競合相手を把握すること。モバイルがいいと思います。

なぜ日本にはeBayのようなグローバル市場に進出する大手企業がいないのか?

考え方に柔軟性が欠けていることが大きな問題だといえる。インターネット時代が到来するまでは、日本では国内向けビジネスをするほうが簡単だった。だから国内向けのビジネスをやっていくという発想だった。世界で起こっていることに触れる機会すらなく、日本人の中に危機感が薄れていたことも事態を悪化させた。

「かつての日本の閉鎖的経済は、日本の起業家第1世代を日本市場だけにターゲットをしぼった国内指向型にしてしまいました。しかし、日本発ともいえる成功例もいくつかあり、状況は良い方向へ変化しつつあることに間違いありません。」とTeruhide Sato氏は述べた。

Echelon 2012の生中継レポートを追いかけてくださりありがとうございます。セッションの更なる模様はEchelon 2012からどうぞ。

【via e27】 @E27sg

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