どんなことにもソーシャルネットワークが存在する時代になった。決まり文句となった「ソーシャルグラフ」という流行語は、自分のつながりの種類を意味する。Twitterのように誰もがつながり合うことができるオープンなもの。Facebookのように友達や友達のまた友達という、より閉鎖的なもの。そしてより強い関係を基盤としたPathや、さらに強い関係を基盤とするカップル向けのPairなどもある。さらにいくつかは、ユーザが音楽、映画、フィルムなどの趣味や興味をもとに集うDoubanのようなものとなっている。実在するほぼ全ての関係を、モバイルアプリやSNSの形式に当てはめることが出来るのだ。
新しく登場したFreebao+(FB+)は、外国人そして現地の中国人向けに多言語対応している「中国初のグローバルソーシャルグループ」と称されるSNSだ。その名称からして、FacebookとGoogle+を取り混ぜたものなのではと考えられるのだが、それもまた賢いマーケティング戦略であろう。
サイトを見てみたが、まだどういったサイトなのかは見当がつかない。いくつかの既存サイトを混ぜ合わせたものという感じである。ホームページはTwitterやWeibo(微博)のニュースフィードによく似ている。大きな違いは、メッセージを家族・仕事・フォロー中といったグループ別に分けられるという機能だろう。それらグループ以下にも、写真、画像、音楽といったメディアタイプ別にフィルターがかけられる。Google+のサークル同様、FB+にもサークルグループ機能が設けられており、家族・仕事・フォロー中、自分で作成したグループへと人を振り分けることができる。物品の購入やゲームで使えるFacebook クレジットと同等のものが存在しているが、そのクレジットで何ができるのかはまだ不明だ。
公式にリリースされてまだ間もないのだが、サイトでは既に多くのユーザがやり取りしているようだ。ユーザは中国人と外国人から成っているため、全ては英語である。コミュニティでは、杭州の良いレストランについて尋ねる人がいたり、中国語のベストジョークを知りたがる人がいたり、中国でお勧めの山を尋ねる人もいる。Freebaoの投稿によると、5月のLabor Dayの休日に新規に200名のユーザを獲得したらしく、これにはアメリカ、イギリス、シンガポールのユーザが含まれる。
外国人ユーザーと現地の中国人を結びつけるというその目的は素晴らしいと思う。さらに多くの外国人が中国に来るにつれ、彼らは現地の人とつながるチャンネルを探し、意見交換や質問をする手段を探している。Feebaoはまだま初期段階にあるのだろうが、Twitter、Facebook、Google+をひとまとめにするというのは少しやり過ぎのように感じる。
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