香港を拠点とするスタートアップFrenzooは、若い女性向けの3次元のライフスタイルやファッションのゲームをいくつも開発してきた。このほど、アジアやヨーロッパ、アメリカからシードファンド100万米ドルを調達した。
投資家は、香港を拠点に活動するエンジェル投資家Tytus Michalsk氏の投資母体であるEfficient Corporateや、ロサンゼルスやアジアにオフィスを構えるアーリーステージに特化した国際的なベンチャーファームのSiemer Ventures、メディアやコマースに特化したヨーロッパ全土とアジアをベースとするグループK5 Ventures、中国に本社を置くゲームコンテンツ開発のリーディング企業Metaverse Servicesといった顔ぶれだ。
以前からの出資者であるAmbient Sound Investments(Skype創業エンジニアの支援を受けるアーリーステージに特化したベンチャーファーム)もまた、今回の投資ラウンドに参加している。Frenzooの取締役に加わるのはDoug Glen氏。Mattelの最高戦略責任者やImagi StudiosのCEO、Dance Central and Rock Bandを作ったHarmonixの取締役などを歴任した人物だ。
ファッションスタイリストでもありブロガー、人気ブログDressMeの創業者であるJasmine Webster氏もアドバイザーとして取締役会に加わった。今回の資金は、全年齢層の女性に向けたライフスタイルやファッションに関する携帯ゲームを提供するMe Girlブランドのタイトルのリリースを進めていきたいとしている。
携帯分析サイトFlurryのデータによると、女性はモバイルソーシャルゲームの利用者の過半数を占めている。Me Girlのタイトルは、この市場を狙って開発された初の3次元ゲームを目指す。
「最高のモバイルゲームと、ファッションやライフスタイルの分野を組み合わせた先に巨大なビジネスチャンスがあると信じています」。
とFrenzoo CEO兼共同設立者のSimon Newstead氏は語る。(SGEのインタビューも見てほしい。)
「Me Girlの目標は、魅力と感情的なアピールをバランスよく盛り込み、楽しくてアクセスしやすいゲームを作ることです。この革新的な3Dプラットフォームを使えば、自然な動作や表情をし、すべての物語に息を吹き込むインタラクティブなキャラクターを作ることができます」。
「1990年代半ば、Mattelは女性向けのコンピュータゲームにおけるパイオニア的存在でした。」と現在はテクノロジーインキュベータM-LabのrResidenceで起業家として働くDoug Glen氏は言う。
「Barbie Fashion Designerなどのゲームは大成功でしたが、それは市場に競争相手が少なかったからです。15年後も、少女向け・女性向けのモバイルゲームはまだ競争相手が少ない状態でしょう。そしてFrenzooはワクワクするような世界へと道を切り開くような素晴らしいゲームをリリースすることにしました」。
Efficient CorporateのTytus Michalski氏はこう付け加える。「Frenzooの技術は、もっと深いレベルでプレイヤーと関わる上で鍵を握っており、まさにゲームのルールを変えるものだと考えています」。
Frenzooはかつて、サンフランシスコ本社のゲームのスタートアップ支援企業YetiZenによるスタートアップコンテストの優勝者だった。コンテストは、毎年開催されるゲーム開発関連のカンファレンスで、ツールやコツ、技術を共有する場でもあるGame Developers Conference 2012の一部として実施されたものだ。
【via SGEntrepreneurs】 @sgentrepreneurs
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