モバイル決済への対応度、東南アジアではシンガポールがトップ、フィリピンが2位

【翻訳 by Conyac】 【原文】

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MasterCardが実施したMobile Payments Readiness Index(直訳すると、モバイル決済対応度指数)によると、世界で最もモバイル決済に対応しているのはシンガポールのようだ。東南アジア地域では2位がフィリピンで、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシアと続く。

この指数は、世界34ヶ国のモバイル決済への対応を、個人対個人、モバイルショッピング、そして店舗という3つのカテゴリーで測定する。全体のスコアは各国に対して与えられ、60点は、その国でモバイル決済が広く普及する素地ができているという転換ポイントであることを示す。その国別スコアは6種類の項目につき、1から100までの点数を付ける方法で算出された。

消費者の対応力
MasterCardは34ヶ国1,000人の顧客を対象に、モバイル決済に馴染みがあるか(認知度)、モバイル決済を使用したいと思うか、そして3種類の支払い方法を現在どれくらい使用しているかを調査、分析した。

環境
経済的、技術的、人口統計学要素。例えばインターネットアクセスや一人当たりの収入など。

金融サービス
入手のしやすさ、値頃感を含む金融サービス部門の厚さと、プラスチックカードをベースとしたデジタル決済の普及率。

インフラ
携帯電話の普及率、ネットワーク受信地域、NFC端末の幅。

モバイルコマースクラスタ
金融サービス、通信会社、政府、技術提供者間のパートナーシップ。

規制
各市場の法的機関、政府機関の構造や効率性。

全34ヶ国の平均点は33.2で、転換ポイントをはるかに下回る。このことから分かるのは、モバイル決済の領域はまだまだ初期であるということだ。

シンガポールが1位になったのは、ただただインフラと規制面の環境にある。全人口が携帯電話のネットワークでカバーされており、情報や通信技術に関する法律がよく整備されている。マレーシアは、この両カテゴリにおいてともにトップ10位に入っている。一般的に、アジア太平洋の国々は消費者の対応度においては点が高い。例えばフィリピン人は、モバイル決済に対して世界で3番目にオープンな国だ。

一方、インドネシア人は例外のようだ。全体のスコアは、消費者の準備ができている度とモバイルコマースクラスタのため低くなった。同国の人々は、モバイル決済に慣れ親しんでおらず、使用を望む意向や利用頻度の点数が低かった。ただ、現在慣れ親しんでいる度合よりも今後使用を望む意向は高く、つまり十分なマーケティングや消費者教育が行われれば、インドネシア人も大勢が技術に対応していけることを意味する。

MasterCardの調査についての更なる詳細は、Indexのウェブサイトを参照してほしい。世界と各国の報告内容はダウンロードも可能となっている。

【via SGEntrepreneurs】 @sgentrepreneurs

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