[Startup Asia Jakarta 2012]東南アジアにおける交通渋滞の解決を目指す「Tripid」

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

TripidのCEO、Michael Ngo Dee氏は、Startup Arenaのステージで、東南アジアに「固有の問題」である渋滞について話した。ジャカルタの渋滞は確かにひどい状態にある。Tripidはまだプライベートβ版だが、通勤者やドライバーをウェブや携帯電話でマッチングさせるという「安全な、コミュニティ主導の相乗りプラットフォーム」をつくることで、この問題の解決に一役買おうとしている。

短いデモの最中に、「Sam」と「Mike」が登場した。Samは車の所有者で同乗者を、Mikeは信用できる安全な相乗り相手を探していた。Samは自分のブラウザを利用してTripid にサインインし、時間、費用、空席情報などとともに新しい走行ルートを追加入力できる。Mikeは自分の携帯電話を使って走行ルートを検索し、Samの走行ルートをチェックして予約することが可能だ。どちらのユーザも自分の信用度がサービス上で評価されている。走行終了後、「終了」ボタンを押すとSamの口座に入金があり、その後お互いを評価し合う。ソーシャルメディア上で閲覧可能な「走行チケット」なるものも発行される。

マニラ単体でみても、その交通市場は大きく規模にして1,500万米ドルもある。Tripidはこの市場のほんの少しだけを担い、様々な要素で人々が集えるようにしたいと考えている。例えば、レディーガガのファンがお互いを探し合い、一緒に乗車なんてことも考えられる。大きなチームを抱えるTripidは、現実的な問題の解決を目指す。マニラとインドネシア間では、両箇所の人間が交通渋滞で立ち往生し、生産性で推定60億米ドルの損失があるという。

審査員が懸念した問題点の一つに安全面がある。このようなビジネスでは、不祥事が一つでも起これば致命傷となる。また、利用者にとっては直接現金で支払う方が楽であるため、Tripidの支払いシステムを避ける可能性がある。つまり、Tripidの取り分をピンはねすることが考えられる。

安全面は、Tripidが最も心配している点だと答えた。コミュニティに助けが求められるように、いわゆる「非常ボタン」をアプリに搭載しているが、これで乗降者や運転手を危害や誘拐からどう守るかは不明だ。他の審査員は競合についても懸念を示したが、Tripidは同社のサービスが一番乗りでコミュニティを築きつつあると強調した。

6月8日と9日の2日間にわたって開催される私たちのスタートアップイベントStartup Asia Jakarta 2012の詳細はこちらで報告するので、引き続きチェックしてほしい。Twitterの@startupasia、我々のFacebookページ、もしくはGoogle+RSSでフォローが可能だ。

【viaTech in Asia】 @TechinAsia

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