【TokyoMeetup2012】キーノート/家入一真氏「ウェブサービスは、バンドをやるように立ち上げよう」

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今日は七夕。朝からあいにくの雨で、今夜は天の川を見られそうにないけれど、起業家とエンジニアの出会える場を盛り上げていこう。そんな皆の思いを胸に、渋谷・ミクシィ本社で「Tokyo Meetup 2012」が幕を開けた。

このイベントのキーノート・スピーカーを務めてくれたのは、Paperboy&co 創業者にして、現在は、ウェブサービスを立ち上げまくる制作集団「liverty」や、クラウド・ファンディングサイト「Campfire」などを通じ、日本のスタートアップ・シーンに多くの話題を提供してくれている、シリアルアントレプレナー・家入一真(@hbkr)氏。

新しい何かを始めたい。何から始めればよいか?

「何から始めればよいか」 — 家入氏が起業を目指す人々から、日常的によく尋ねられる質問だ。家入氏はこの質問に「わからない」と正直に応える。起業家が起業する理由や条件は、人によってさまざまだからだ。彼は既に起業している人々、これから起業家を目指す人々に参考になればと、自らの経験を語ってくれた。

家入氏は若くして結婚し、家族を養う必要があった。会社務めを続ける選択肢はなく、学生向けの安価なホスティング・サービスがあればいいと思い、それを具現化したのが Paperboy&co を創業したきっかけだ。

仮に、自分が新しい何かを始めなくても、世の中は回って行く。世の中には多くの便利なものがあふれているので、そんな中で新しい何かを始めたいのなら、起業家は、これからやろうとすることに、意義や理由を見出す必要があるだろう。

アイデアはどこからやってくるのか?

次々と新しいウェブサービスを立ち上げる家入氏だが、そのアイデアの源泉がどこにあるのかは、誰しも興味のあるところだ。この疑問にも、家入氏は率直に応えてくれた。

走りながら考えるのが僕のスタイル。僕の場合、自分の頭の中で、アイデアが湧き出しているわけではない。自分を支えてくれる仲間を見つけ、そういう人たちと居酒屋で杯を交わしたり、タバコを吸いながら交わす他愛の無い会話の中に、新しいビジネスのヒントが埋もれているんだ。

アイデアの種はそこら中に転がっている。そんなアイデアの種に、水をやり、肥料をやって育てるのが、自分の役目だと確信していると語った。

ウェブサービスは、バンドをやるように立ち上げよう。

スタートアップを始める上で、従来からある組織の形や雇用制度の概念にとらわれる必要はない、と家入氏は語る。「スタートアップや起業」は「会社設立や社員雇用」とイコールではない、というのだ。

「ウェブサービスはバンドをやるように立ち上げる」というのが、僕の好きな言葉。自分の実現したいことや、問題を解決するために、最適な方法を選べばよいと思う。その上で会社が必要であれば、会社を設立すればよいし、社員を雇用すればよいだろう。

これからの時代、仲間を見つけることが何より大事。自分のやりたいことを、とにかくまわりに強くアピールしていくことが必要だ。ソーシャル・リクルーティングや、Startup Dating のイベントなど、仲間を集める〝ツール〟は数多く用意されている。そのようなツールや機会を最大限に利用し、いい仲間を見つけてスタートアップを始めてほしい。

資金調達や事務的な手続きなど、何かと〝難しい〟というイメージが付きまとうスタートアップや起業だが、「とにかく日常の延長線上で、気負わずにスタートアップを始めてみたらどうだろう」というのが家入氏からのメッセージだった。

Startup Dating では、Tokyo Meetup 2012 の模様を、会場からリアルタイムでお届けしている。この後も盛りだくさんのメニューが用意されているので、参加中の皆さんも、会場に来られなかった皆さんも、乞うご期待。