【TokyoMeetup2012】セッション1−スタートアップはどうやって最初のメンバーを探す?

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StartupDatingとPUXが7月7日(土)に共催した七夕ミートアップイベント「TokyoMeetup2012」が開催された。イベント当日は、起業家、VCなどによるセッションとパネルトーク、そしてスタートアップ・サービス9社によるショーケースピッチがおこなわれた。

ここでは、パネルセッショントークの内容を紹介する。

セッション1では、「スタートアップがメンバーを捜す方法」と題して三社のスタートアップに具体的な立ち上げ期のメンバー探しに関する体験を語ってもらった。声をかける方法、正社員なのか業務委託なのか、雇用した場合の待遇や社会保険、困った時に誰に相談したか。このパネルに参加する三社それぞれは、おそらく参加された方々に比較的近い、若い会社だ。体験した時期も近く、よりリアリティのある経験を共有してくれた。

パネルに登壇したのは、CAMPFIREの石田 光平氏、crewwの伊地知 天氏、Grow!Inc.の一ツ木 崇之氏、モデレーターにStartup Dating平野武士がおこなった。

テーマは、どうやってスタートアップ時のメンバーをどう見つけ、集めるか、という話だった。後半には、創業だけでなく、サービスのファンをどう掴んでいくか、というところにまで話は及んだ。

そもそも、創業のきっかけ、どういうことから創業を決意すればいいか

石田氏;創業に際し、どんなサービスを立ち上げるか、それに見合った創業メンバーを集めることがベスト。元々、アメリカのクラウドファンディングであるkickstarterを研究し、それがきっかけで日本のクラウドファンディングサービスをたちあげたいと決意し、CAMPFIREをはじめるために会社を作った。そもそもとして、起業は1人でできるが、サービス作るには1人では難しい。どういう要素が自分に欠けているか。そうしたことを、創業時に考えた。そして、立ち上げを決意してから、自分のまわりにいる人に声をかけ、作ったところで家入に声をかけ、そこから一緒につくることになった。

伊地知氏;フィリピンなどで会社を立ち上げるなど、様々なサービスを展開してきた。創業するに際し、いかに自分の思いをぶつけ、それに共感してくれる人の中から探すがが大事。そのために、自分の思いに共感するであろう人を探し、そこから一気に口説くことが重要です。

一ツ木氏;二年前、後のCCOとなるカズワタベ氏とTwitterでのやりとりをきかっけに企画を構想していた。当時、FacebookのLikeボタンが登場した頃であり、Likeボタンに決済ボタンがあれば、という企画案からサービスを立ち上げる考えにいたり、そこから創業することとなった。サービス立ち上げに際して、誰と一緒にやるかを考えたときに、同じくTwitterでつながっていたエンジニアの斎藤氏とやりとりをおこない、一緒に創業することとなった。一番大事なのは志だと思います。やりたいことがあり、そこに仲間を見つけ、そして起業することが大事です。

それぞれどうやって仲間に思いをぶつけ、話をしたか

石田氏;会って話す席さいに、着席してすぐに切り出すと言う。即断即決にこだわり、だらだら考えるよりもまずは動くことが大事。

伊地知氏;メンバー構成としての20代から60代までと、年代を超えたつながりの創業メンバーです。そうなった理由も、いかにサービスや創業の理念と近い人を集めるか、そのために事前にどういう人が自分と共感するかを調べつくし、そして、その相手にピンポイントでアタックすることで、自分にとっても相手にとっても意味のあるつながりを作ることが大事だと思います。

一ツ木氏;Twitterを通じ、共通のネタや話など、自分と近い考えや、思いを持っている人と、創業の話以外にも多くのコミュニケーションを重ねることで、共通の価値観を形成していくことだと思います。

お金の問題についてはどう考えているか

人を採用するにも、理念以外にも、会社として考えないといけないお金の問題は切っても切れない関係だ。そうした問題に対して、三者ともどういうスタンスなのか。

一ツ木氏;家族のいるメンバーにとって、前の職場と同程度の金額を提示することは大事。だが、現実として払えるものと払えないものがあるため、そうした現状をしっかりと相手に開示し、しっかりと議論をして会社としての賛同を得ることで、問題解決を図る。

伊地知氏;それぞれプロフェッショナルなメンバーが集まっている。そうしたメンバーを通常のやり方で集めようとするとコストの問題がでてくる。そのため、創業に対して、創業である自分自身のためではなく、会社としての目指す方向性やそれぞれのやりがいのためにお金を払わないことも厭わないメンバーが集まった。そうした関係性を築くためにも、しっかりとした理念や思いをぶつけることで、関係性をつくりあげることです。

石田氏;エンジニアなどしっかりとしたメンバーに対してお金払う必要性がある。もちろん、サービス立ち上げ後にキャッシュが大事なのは理解しており、サービスとしていいものを作ったらお金はしっかりついてくる、ということを確信しておこなうことが大事で、そのための試行錯誤は徹底的にやるべきです。

会社として、経理や税理関係についても、起業に際しては忘れてはいけないポイントだ。その点について三者はどう考えているのか。

石田;いろんな人の紹介の中で税理士などを紹介してもらった。知り合いの知り合いの人や、まわりの起業家が相談している税理士だったら信頼がおける、という意識でやってもらっている。

一ツ木;税理関係の価格は言い値な部分も多い。ビジョンをしっかりと説明し、共感してもらった上で、きちんと現状について開示すれば、そうした問題も相手が見つかると思う。

社員や外注など、様々な関わり方に対してどう考えているか

社員だけでなく、外注やエージェント的関わり方でメンバーを集めるという方法はどうだろうか。雇用することによるメリットデメリットについても語った。

石田;サービスの内容にもよるが、登壇していただいた三者とも10人以下のメンバーで展開している。ベンチャーは会社らしくすることに意味がある。数人以上いるベンチャーは、いかに毎日同じところに人がいて、仕事をするか。それによってサービスの展開にお大きく影響する。だからこそ、社員もアルバイトもフルコミットな人を採用する

一ツ木;石田さんと一緒な思いがある。今年新卒を採ったが、もともとGrow!で働いていた人づてで紹介してもらい、あるときに働きたい、と懇願された。会社としての本音と建前があるが、一番は会社の理念としての基盤である問題解決を図ることが大事で、思いをもってぶつかってきた人に対しては、その期待に応えたい、どうすればどの社員のぶんまで稼げるか、ということを考える。

伊地知;どちらかと言うとフルな人がやはりいい。思いを共有してフルコミットしてくれる人がマネージしたものの中で、パフォーマンスとバランスがとれたものであれば、その先は外注でも大丈夫。結局はビジョンに賛同している人がいれば、その人のことを信頼してマネージしたものに任せることでいいと思います。

サービス自体のファンをどう獲得していくか

サービスに際しては、創業メンバーだけでなく、いかにサービス自体のファンを集めるか、という点についてもパネルの話題にあがってきた。
どういう風にファンを集め、初期のサービスの応援をしてもらうか。

石田;一番は、やはり自分がそのサービスの一番のファンになることです。自分のサービスを好きになることです。CAMPFIRE自体が、コンテンツありきなものでもあるので、ミートアップなどでもしっかりと自分のサービスについて語り、こんなのあったら面白いよね、ということをしっかり語り、共感をリアルなものにしていく。そうすることで、まわりもユーザ目線で見てくれて、もっとこうしたら言い、という話もでてくる。そうやって、自分の近くから広げていくことです。どんなところに行っても、どんな人にも説明できるようにならないといけない。

あとは、いいねだけじゃ意味がなくて、co-baなど人がいるところやStartup Datingやgreenzなど、そこのコミュニティにしっかりとアプローチすることで、そのコミュニティ経由からつながっていける。そこの中の人に対してアプローチしていくことで、その人がエバンジェリストになり、そこからコミュニティへ広がっていく。大きなメディアに一気に流してもあまり意味なく、実質はそうした人とのつながりだと思う。

一ツ木;もともとのGrow!の思いとして、ソーシャルメディアがでてきた時代になり、ウェブで発信している個人それぞれの収益構造を変えたい、いいコンテンツをつくっている人を支えていくことを大切にしています。だからこそ、Growのファンになってもらいつつ、そのコンテンツを好きになってもらってほしい。

かつて、2011年の3月にCAMPFIREと一緒にイベントをやったが、そのときには200人近い人達が来てくれたときはありがたかった。最近思うのは、リアルは強いということです。実際に会って話してつながるのは重要で、FacebookやTwitterもあるが、最後はやはり問題を解決したいものを一緒にやらないか、という思いを直接伝えることが大事だと感じます。

だからこそ、会いたいと思っている人とどう会うか、株主と月一で報告しつつ、当たりたい人をピンポイントでお願いしたりしている。

サービスを今後スケールアウトしていくにはどういうアイデアがいいか

最後に、サービスをどうスケールしていくか。ファンをどう獲得していくべきか、サービスごとにどう展開していくことが大切かについて語った。

一ツ木;ピンタレストがそうだが、ECで買えないところをつないだところがすごくいい。メディアによって色々な収益構造や展開のあり方があると思うが、やはりまずは仮説を立て、それを実証し、まわりからフィードバックをもらうことです。

石田;やはり、なにかに特化することは大切で、特化することで見えてくるものがある。

一ツ木;動きのあり方として二種類あると思う。ティッピングポイントがあるものと地道に伸びていくもの。それぞれのメディアの特性をしっかりと考えていくことが大事です。

会場からのQ&A

人を探すコツは?どういう形でコミュニケーションとっていけばいいか?

一ツ木;対話をする際は、もちろんビジネスの話もだが、それ以外のところを見つけるかだと思う。音楽とかファッションとか色々ある。そうした、共通の価値観を探していくことが大事。

石田;僕はすぐにはっきり言います。はっきり言うことで、相手もイエスかノーかの判断をすぐにする。あと、デザインなどはポートフォリオサイトなどを見て、そこから自分たちのサービスにあうデザインを探し、そこから見つけるというのはある。海外のデザインのポートフォリオサイトなどを使っている日本人だと、日本人少ないので、逆にそうしたところからイケてるデザイナーが探しやすいこともある。そうしたところから探すことでいいメンバーがみつかりやすい。

以上が、StartupDatingとPUXが7月7日(土)に共催した七夕ミートアップイベント「Tokyo Meetup 2012」におけるセッションの一部だ。このイベントの詳細はこちらで報告していくのでチェックしてほしい。

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