インタビュー:Pinstagram創業者が語る、スタートアップの世界展開に必要な力

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【原文】

世界の動きは速い。とりわけ、テック業界は毎秒のように、新しいアイデアや企業が生み出されている。生き残り輝き続けるために、新しいアイデアも重要だが、実行力とチームワークはさらに重要なファクターだ。今日は、テック業界でも最も速い躍進を遂げるスタートアップの一つ「Pinstagram」を取り上げる。何気ない会話から始まったサービスだが、Mashable、Forbes、Wired でも取り上げられている。

Pinstagram のことを聞いたことのない人のために、このサービスについて紹介しておこう。

Pek Pongpaet と Brandon Lenardo という2人の創業者によって、Instagram と Pinterest という2つのサービスを融合させ、両サービスの人気や機能性をベースに、よりよいユーザ・エクスペリエンスを提供しようというアイデアから生まれたサービスだ。ユーザは、Instagram の既存のアカウントでログインし、格子状に並べられた写真を閲覧し、簡単にお気に入りやシェアができる Pinterest 的体験が楽しめる。

我々が魅了されたのは、Pinstagram の新しいユーザ体験だけでなく、創業者の一人がサンフランシスコ在住の30代半ばのタイ人男性だったということだ。Tech Wire Asia の Rupa Sachdev Palsingh に紹介してもらい、Pek Pongpaet に独占インタビューすることができた。彼や同僚がどうやって Pinstagram を考えたか、タイの将来を担うスタートアップの何を伝えたいか、一緒に見て行くことにしよう。


Thumbsup:Pinstagram はすごく出来がよく、Pinterest と Instagram のいいとこ取りをしていますね。他のサービスと差別化するために、どのような計画を考えていますか?

Pek Pongpaet(以下Pek):約2週間前に iPad アプリをリリースしました(iPad アプリストアで、Pinstagram.co で検索可)。リリース後24時間以内に、無料写真アプリで8位の座を獲得しました。今のところ、Instagram のサードパーティーアプリとして、ウェブサイトと iPad アプリを有するサービスとして、我々は唯一の存在です。ローンチ後も Pinstagram を改善してきましたし、これからも改善し続けようと思います。アプリとしてベストなものにし、ユーザを離さない存在になることが、我々の目標です。

Thumbsup:タイやアジアでは、Pinterest はとりわけ人気というわけでもありませんが、これは、Pinstagram の普及には影響ないのでしょうか?

Pek:我々の Pinterest との連携は非常に軽微なもので、それは主に見た目のデザインに関するものです。Pinterest が人気がなかったとしても、それは我々には影響がありません。必要なのは Instagram のアカウントであり、Instagram のアカウントさえあれば、それで問題ありません。

Thumbsup:ローンチ以降、ライバルはいますか? 彼らからは、どのように差をつけ続けるようにしますか?

Pek:「ウェブ版 Instagram」としては、我々が初の存在ではありませんし、今後も、同様のサービスが出て来るでしょう。我々はユーザに最良の体験を提供することに注力していて、決して妥協しません。だから大丈夫だと思っています。ビジネスがカスタマー・エクスペリエンスを何かで犠牲にし始めたとき、ユーザは苦しみ始めます。私自身、Instagram のヘビーユーザーで、一日中コンピュータの前に座っていることもあるし、改善点を探し続けるのは難しいことではありません。

Thumbsup:サービスがカバーする範囲を増やすために、何か考えていることはありますか? 例えば、Pinstagram+ として、ソーシャル・ネットワーキングの機能を融合するとか?

Pek:それがユーザにとって意味のあることであれば、我々はやると思います。Instagram は既にソーシャル・ネットワークの一部であるし、ユーザはコメントを交換しあうことができています。しかし、我々はユーザがツイッター、Facebook、Pinteretst を通じて、簡単に写真をシェアできるようにしています。我々のユーザは、より多くの人に like したりコメントしたりできるし、もっとコンテンツを拡散しやすくしてあげれば、既に加入しているソーシャル・ネットワークの恩恵に預かることができるでしょう。我々のユーザが、ソーシャル・ネットワーク上にいるか、もしくは、求められれば、ソーシャル・ネットワークとの連携もあり得ると思います。

Thumbsup:アンドロイド版はまもなくリリースされるでしょうか。

Pek:えぇ、たぶん。:-)

Thumbsup:物事が激しく変化し、次々と多くの新参者が現れる業界で、スタートアップである Pinstagram にとって、何が一番大きな挑戦でしたか? あるいは、今も挑戦中ですか?

Pek:おっしゃられたように、今の時代は物事が非常に速く変化します。それだけでなく、技術はどんどん陳腐化していきます。我々は Pinstagram の初版を非常に素早く開発しましたが、他の誰かにだって、同じことはできるわけです。常に改善し、新しいものを見つけて続けているから、我々はベストだと自信を持って言えるのです。スタートアップにとって最も難しいのは、今、何をすべきかを見出すことです。リソースには限りがあり、やることは多い。時間をどう使えばベストかを考えるのはチャレンジです。我々がやろうとしていることが最もインパクトを与えられるのか? あるいは、他のことをやった方が、より大きなインパクトを与えられるのか?

Thumbsup:スタートアップを始める上で、技術者としての経験は必須条件だと思いますか?

Pek:技術者の経験は大いに影響するでしょうが、必須かどうかは状況によるでしょう。技術者経験はなくても、大きな成功をした起業家のサクセス・ストーリーは少なくありません。テック・スタートアップにおいては、ビジネス、テック、デザインを実行に移せる、バランスのとれたチームを持つことが重要です。他にも多くのスキルが重要でしょう。ビジネスを進める上で人脈も重要です。資金調達の能力も重要です。それに、チームメンバーを雇用する能力も重要ですね。まさに、チーム・スポーツのようなものです。

Thumbsup:グローバル・ステージを目前にし、また、その座に居るタイの起業家として、タイのスタートアップが成功する上で何が一番重要だと思いますか?

Pek:どんなスタートアップであれ、国際化を意識し、自分の母国以外のユーザにとっても、そのプロダクトが役に立ち、フレンドリーであるかどうかを考えるべきだと思います。つまり、多言語サポートですね。世界の注目を得て、優良なメディアサイトに取材してもらうことは、消費者市場向けのプロダクトを出すのであれば、成功する上で極めて重要だと言えるでしょう。

Thumbsup:マネタイズ、および、ビジネス拡大の予定はありますか?

Pek:ユーザベースさえつかんでしまえば、プロダクトをマネタイズする方法は数多くあります。今は、成長し続けることに注力したいと思っています。

Thumbsup:自分で何かを始めたいと思っている人たちに、アドバイスをお願いします。

Pek:そうですね、待っていてはいけないですね。ただ実行あるのみ。そして、常に学習を忘れないこと。あなたを感銘させ、あなたのスキルを補ってくれる、自分より賢明な人を近くに置くべきです。そして、最後にあきらめないこと。


独占インタビューに応じてくれた、Pek Pongpaet に感謝する。Pinstagram の快進撃に期待しつつ、近い将来、グローバルステージでより多くのタイ・スタートアップが活躍することを願っている。

【via ThumbsUp】 @thumbsupTH

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