インドネシアのデベロッパーはBlackBerryの将来に楽観的

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

Research In Motion(以下、RIM)は危機的な状況にある。世界における売上総額は減少しており、かなりの損失が出ている。最新OSのBlackBerry 10はRIMの救世主になると言われていたが、発表は来年まで延期になった。しかし、RIMは何とかデベロッパーを取り込もうと必死で、その一手段として先日のジャカルタでの集いなど各地でBlackBerry 10 Jamを開催している。

イベントを訪れたデベロッパーの関心は高かった。BlackBerry 10のOSを紹介するイベントに、様々な場所から来た約350人のデベロッパーが参加。さらにRIMは、BlackBerry 10向けアプリ開発の方法がわかるようBlackBerry Dev Alphaを提供し、デベロッパーがBlackBerry 10用のアプリ開発に役立てられるようにしたのだ。

私はBlackBerry 10 Jamに参加した3人のデベロッパーにコンタクトをとる機会を得た。3人はプレゼン内容からも、BlackBerry Dev AlphaのデバイスでBlackBerry 10を試した感想からも、BlackBerry 10に好印象を持ったようだ。特に、BlackBerry 10のスムーズでタイムラグのないマルチタスクシステムに感心していた。BlackBerry 10は見た目も旧OSより随分良い。

さらに、Layang-Layang MobileのCEOであるPrasetyo Andy Wicaksono氏によると、BlackBerry 10への移行によって、BlackBerry 10向けアプリを開発する機会が新たに生まれるという。またデベロッパーがアプリ開発を行う際、WebWorks、Adobe Air、Android runtimeを使用したり、CascadeやC/C++を使ってネイティブアプリを開発するという様々な選択肢があるそうだ。BlackBerry 10向けアプリの開発に使い慣れたツールを使用できるというこの自由度が、多くのデベロッパーにとっては魅力のようだ。

延期がきっかけとなる

BlackBerry 10の発表延期は、実はデベロッパーにとってありがたいことなのだ。延期されたことで、BlackBerry 10向けアプリの開発により多くの時間をかけることができる。BlackBerry向けにNuxRadioを開発したIbnu Maksum氏は、この延期はCascadeテクノロジーを使ったBlackBerry 10向けアプリ開発を習得するチャンスになると語った。

BlackBerry向けアプリの開発に携わり、Edoとして知られているフリーランスデベロッパーのFakhrur Rida氏は、BlackBerry 10のアプリ開発をしながら既存のBlackBerry OS用のアプリ開発も行うと言う。彼は企業や小売の需要はかなりあると見込んでいる。デベロッパーがBlackBerry用のアプリ開発に依然として着目している理由はここにありそうだ。

私がコンタクトをとったデベロッパーも、既にBlackBerry 10向けアプリのプランがあると話している。彼らは、作成したアプリをBlackBerry 10で実行できるよう最低でもポートはするそうだ。

また彼らは、BlackBerry 10がRIMの現状からの回復につながると信じている。RIMの安全性の高いネットワークサービスは生産性を後押し、そこに良いBlackBerry 10のOSが加わることが彼らの自信の裏付けとなっているようだ。しかし、そこには時間との闘いが待っている。もしまた延期することになれば、RIMは勢いを失い業績回復に失敗するだろう。

【viaTech in Asia】 @TechinAsia

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